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作業療法士、理学療法士、言語聴覚士のためのマナー講座 第1回

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はじめに 〜療法士も一社会人〜

 

「マナーがなっていない」

 

これは療法士として社会人一年目に上司からよく指摘される言葉の一つです。そこで指摘されるマナーとは、言葉づかいであったり、挨拶の仕方であったり、各状況に応じた所為所作だったり……今ではメールの文章もマナーに入ります。

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新年度より、新人セラピストとなる多くのみなさんのために、本日より連載としてPOST編集部で「国家試験対策」を担当している理学療法士の野田卓也氏のマナー講座を配信致します。

 

野田氏は社会人経験を経て理学療法士になったこともあり「若手療法士の社会人としてのマナー」について危機意識を持っており、この連載で自身の経験を元に社会的マナーについて若手や学生を中心とした多くの療法士に知ってほしい点をまとめています。
 

”当たり前のこと”として社会人マナーができるように。この機会にぜひ身に付けましょう。
 

マナーの基本は「一期一会」の精神

 

『一期一会』

という言葉を耳にした事はありますか?

茶道に語源があるこの言葉には
「人と会う時、その機会を一生に一度のものと心得て互いが誠意を尽くす」といった意味が込められています。

 

また、この誠意には言語という顕在化したものよりも、所為や所作を通じた配慮という日本人的かつ抽象的な意味が込められています。

 

例えば、人と人とのやり取りが主になる仕事の中で、形だけのマナーが先行していませんか?

 

言葉だけ丁寧で心はそっぽを向いている事はないですか?

 

近年「医療もサービス業」という言葉がよく聞かれるようになり、接遇に関して積極的な教育をしている法人も多いようですが、その接遇は「患者さんの心に寄り添ったおもてなし」でしょうか?いつの間にか「一方的に患者さんを客として扱う事が主の表面的なおもてなし」になっていませんか?

 

病院も倒産する時代。経営視点ではそういった考えが出てくるのも理解できるところがありますが、おもてなしの根本は利己ではなく利他にあります。それは、この業界の仕事に通ずるものです。
 

また、利他とは一方的に与えるものですが、本質的に必要なものは与えるもの与えられるものという二極性ではなく、互いの関わりの中でお互いが与え合うものです。それが互助となり支え合う社会として成立していきます。
 

そう考えると社会は一期一会で成り立ち、マナーとは自分に返ってくるものだと考えられないでしょうか?
 

人対人のやりとり。互いの誠意が伝わり合う関係。


そのきっかけをマナーという視点から考えていただけたら幸いです。

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  *セラピストのためのマナー講座 目次

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士のためのマナー講座 第1回

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