学生の時から経営を視野に
——— これまでの経歴を簡単に教えてください。
渡邊先生:卒後、訪問看護ステーションに就職しました。(11年前)学生の時から訪問看護ステーションを経営したいと思っていました。今ほど、周囲に経営している人がいなかったため、経営に関する知識もなく、とりあえず訪問看護ステーションに就職したという経緯です。
タイミング良く、訪問看護ステーションの運営制度で「看護とリハが同数でなくてはいけない」という制度に変わった頃で、訪問リハが激減しました。結構苦しい時期でしたね。
その一年後にデイサービスを立ち上げることになりました。デイサービスと訪問リハでどっちが良くなるか比較した時にデイサービスのほうが良くなっていました。デイサービスは個別で15分くらいリハをします。訪問の場合は40分くらいやっています。質でいうと訪問リハのほうが時間も長く個別だから良くなると思っていたのですが、デイサービスの方が良くなることから、「活動量を上げる事はすごく大事だな」と感じました。
値段もデイサービスと同じくらいですし、家族の方も助かるし、結果もいい。それで、「デイサービスをやろう」となりました。自信はあったんですけど利用者さんの数が少なくて「どうしてだろう」と考えました。
岐阜県でやっていたんですけど、利用者さんを同法人内で回すということが多く、利用者さんが他の施設の回るということはありませんでした。そのような状態なので、利用者さんは自身も、他の施設があるという情報を知ることすらできない状態です。情報を知ってもらうにはどうしたらいいのか?と考えました。
それなら自分でやってしまおう、と。そこで、一番初めに起業しました。収益の部分が結構難しくて、1年で会社を休眠させ、再就職しました。
始めたことは絶対に“勝ち続ける”
——— 具体的に起業して、行っていたサービスはどのようなものだったのですか?
渡邊先生:最初は冊子での情報サービスでした。印刷費がかかるのでwebでの情報発信もして、セミナー事業もしました。
ただ、その事業ではデイサービスをはじめるだけの資金が集めることが出来ませんでした。また、経営のノウハウも分かりませんでしたから、一度就職して勉強することにしました。
流れとしては2年働いて→企業独立1年→2年デイで働く→6年目の時に今の会社を企業という流れですね。
——— いつ頃、東京に出てこられましたか??
渡邊先生:東京は6年目の時ですね。前の会社の本社が愛媛にあります。その会社が東京に進出して、先に進出した人が体調を崩し、私が代わりに行くことになりました。これをきっかけに東京の市場を知りました。
東京のことを知って、「やるなら東京でやろう」と思うようになりました。最初は地元の名古屋でやるつもりだったのですが、0を1にするのは大変ですよね?同じ0を1にするなら何処がいいのか考えていたら、やはり東京だと思いました。
1度始めたことは“続けることが出来ないと意味がない”ため、絶対に“続けられる”“勝ち続けることができる”というのを考え、東京に決めました。
なぜ訪問看護をやっているのか?
——— デイサービスの店舗には、PTOTSTは何人くらいいるんですか?
渡邊先生:店舗(都内10店舗)ごとに一人はいます。うちは35名が定員なので1人では絶対に全員触れないので“触らない”ことにしています。
前の会社では、個別を重視して行っていたのですが、どうしても“マッサージ”になっていました。担当もコロコロ変わってしまうため、簡単なことしかできない。マッサージをし始めると依存が始まるので、良くない循環が生まれます。午前午後で個別対応をしていたため、その待ち時間が、利用者さんの活動を制限していました。これでは活動量を上げることが難しい状況でした。
今の店舗では、午後はほとんど外出するようになっています。午前中に終わって午後から外出のための時間を作っています。セラピストの役割としては治療より「評価」という部分に重きを置いています。評価をして指導を行う。他の出来る事は自分でやってもらいます。
これを弊社では、「リハビリマネジメント」と呼んでいます。評価した内容はスタッフで共有します。
共有できれば、外出した先でも具体的な介助量・方法などがわかるため、活動量を上げることが出来ます。今後、介護保険は点数が下がることが予想されますので、そうなったとしても続けられる方法を考えています。今後、厳しくなったとき、「会社としてどう生き残るか」というのを私はみています。
一方で、「なぜ訪問看護をやっているのか?」当然、触らないとよくならない利用者さんも中にはいるからです。
*目次
【第2回】「なぜやっているのか」を考える重要性
【第3回】人材はジェネラリストを求められている。
【第4回】気になる!年収は・・・
ベストリハ株式会社 求人・訪問リハビリテーション見学のご案内
ベストリハ株式会社様から現職者の皆様限定で、素敵な提案をいただきました。今の時代、働きながら別の現場をみる機会は、学生の実習があった頃に比べ非常に少なくなってきていると思います。
そこで、「地域リハビリテーションに興味のある現職者」の方々を対象に、訪問リハビリテーションの現場を見学できるよう、体制を整えていただきました。
ぜひこの機会に、一度、これからの「地域リハビリテーション」をその目で見て、肌で感じてみてください。
【ご希望の方はこちらからご連絡ください】
ベストリハ株式会社 総務 本田、安蒜(あんびる)宛
tel:03-5813-9897 mail:info☆bestreha.com(☆を@に変えてご連絡ください)
※参加希望の方は、「POSTの記事を見ました。訪問リハの見学希望です。」とお伝えいただくとスムーズです。
営業時間:平日8:30~17:30
記入項目:氏名、連絡先
(メール返信する際、迷惑メールに設定され届かない場合があります。メールが2営業日経っても届かない場合は、お手数をおかけしますがもう一度お問合せ下さい。連絡番号をご記入頂いた場合は、連絡させて頂きます。)
【求人情報】
ベストリハ株式会社では、訪問リハビリテーションに興味のある療法士を募集しています
渡邊 仁先生 経歴
ベストリハ株式会社 代表取締役
ホームページ http://bestreha.com/