9月6日に開催された、療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」で、リハビリと在宅復帰率の関係を調べると、「リハビリ専門職を合計1名以上配置する病棟」「リハビリを頻回に行う病棟」で在宅復帰率が高いことが分かった。
平成28年度の診療報酬改定で、療養病棟の在宅復帰機能強化加算が見直されるなど、療養病棟においてもいかに患者を在宅復帰させるかが重要な事項として位置付けられている。
資料によるとリハビリ1回当たりの提供量は、ほとんどの療養病棟が「2単位未満」だが、リハビリ1回当たりの提供量が多くなっても、在宅復帰率が上昇するという状況にはないようだ。
引用元:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000176519.pdf
引用元:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000176519.pdf
また、週あたりの提供回数が多いほど在宅復帰率が高い傾向にあった。
引用元:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000176519.pdf
「介入時間が少ないから、在宅への移行が進まない」と嘆く前に、少ないながらもいかに患者さんが自宅や施設で生活できるか。
セラピストの視点を病棟の看護師や介護士に教育し、病棟全体で在宅復帰を考えていくことがこれからの医療には大切な視点ではないかと思う。