日本語版の筋骨格系クリニカルトランスレーションフレームワーク。もう少しで完成です!近日中にまた報告しますね pic.twitter.com/lc6Qgggmgc
— Hideaki Edo 江戸 英明 (@HideakiEdo) 2018年10月10日
仕事終わりの時間と週末を使って約半年間。日本語では表現されないような部分を、原文の意図を崩さずに表現できるよう試行錯誤しながら翻訳しました。
このフレームワークは、西オーストラリア州にあるカーティン大学の理学療法学科にいる講師陣の四人、Tim Mitchell, Darren Beales, Helen Slater, Peter O’Sullivan によって作成されました。
講師陣の四人は、オーストラリアの*筋骨格系スペシャリストフィジオセラピスト の称号を有しており、臨床の傍、多くの研究や教育に関わっています。
カーティン大学の理学療法学科の学士・修士課程の生徒に、筋骨格系疾患を有する患者に対して多角的な視点から評価・治療を行う目的で作成され、現在では、カーティン大学の生徒のみならず、世界中の理学療法士にフレームワークの存在が認識され、日本を含め、イタリア、ノルウェー、ロシア、ドイツなど様々な言語に翻訳が進められています。
私は、カーティン大学で筋骨格系理学療法の専門修士課程に在学していた際に、このフレームワークを学ぶ機会がありました。この概念を学ぶことにより、近年認知されてきている生物心理社会的要因を、どのように実際に治療・評価に応用し、臨床に落とし込むのかということが理解できるようになりました。
表の中に示してあるように、筋骨格系疾患を有する患者様を担当する際に、個人の視点(患者様が何を問題と感じているのか)、診断名、障害のステージ(急性期、亜急性期、再発、慢性期)、痛みの特徴、心理社会的要因、労働要因、生活習慣要因、全人的要因、機能的行動・習慣を考慮した上で、臨床意思決定を行うようにフレームワークは設計されています。
フレームワークを使ったケーススタディに関しても、私のブログで何度か紹介していますので、興味がある方はご覧になって下さい(https://ameblo.jp/yume-elephant)。
診断名のみに頼らず、これらの要因を考慮しより包括的な評価・治療を行うためには、その個人に合わせた個々の要因に適切に対処することが重要です。また、「イエローフラッグ」などは聞いたことはあるが、実際にどう評価・介入すればいいのかわからない。フレームワークには、そのような日常的な疑問も取り入れられています。
スペシャリスト4人の多大な努力にも関わらず、これらの売り上げは全て、フレームワークの開発、研究、そして教育に再投資されます。一人でも多くの日本の理学療法士の仲間にフレームワークの概念を知って頂き、日々の臨床にお役に立てて頂ければ幸いです。
<<購入はこちら>>
▶︎ Musculoskeletal Clinical Translation Framework
( こちらからその概要を無料で確認できます。)
去年から翻訳に関わらせて頂いていた、フレームワークの日本語版が完成しました。売上の全てが、研究や教育に再投資されます。
— Hideaki Edo 江戸 英明 (@HideakiEdo) 2018年11月11日
筋骨格系疾患に関わる多くの人に読んで頂ければ幸いです。
もしよろしければシェアして頂けると幸いです!!https://t.co/FRHMwhzIWP
これは学生のうちから読みたかった!
— 櫻井佳宏@理学療法士 (@sendai_roots) 2018年11月13日
今まで勉強してきた知識が整理されてすごくいい! https://t.co/SgTgtxTMYn
*スペシャリストフィジオセラピストとは、Australian College of Physiotherapists によって授与された称号であり、オーストラリアのフィジオセラピストの最高位に値する。