Woman2

腰痛・骨盤痛のメカニズムを特定していますか?

3287 views
無料会員登録をする

 日本においても有訴率、再発率の高い腰痛。その有訴率は男性において1位、女性において2位であり、59%が3か月以内に再発しています。さらに20-25%が慢性化し、アメリカでは腰痛による損失額は年間880億ドルであるとされています。社会的経済的に影響を与える腰痛症は、診断においても原因不明であることが多いです。その中に、あるいはそれ以外に骨盤痛を持つ患者さんはどれだけいるのでしょうか?腰痛よりもさらに診断方法が確立していない骨盤痛の有病率ははっきりと言及できないのが現状です。

 

腰痛は以下の三つに分類されます。

 これまでの先行研究では腰痛と姿勢の関連性は示されていないものの、腰痛と非対称性の腰椎運動との関連を示した研究はあります。また腰痛の原因として腰椎捻挫・腰部挫傷(70%)、椎間板ヘルニア(4%)、腰椎すべり症(2%)と器質的な要因が挙げられていますが、その一方で非特異的腰痛とされる画像所見、神経学的所見ともに陰性となる症例が多いことも事実です。そして仙腸関節に対する客観的な評価方法が確立されていないこともまた限界の一つと考えられます。

 

 そんな腰痛・骨盤痛に関する現状の中で、CSPT腰痛・骨盤痛編では、アライメントおよび機能評価に基づき、腰痛・骨盤痛の原因を特定し、治療を行う一連を紹介していきます。

 特に腰痛・骨盤では複数の問題が関連して、疼痛や機能不全を引き起こしていることがしばしばありますので、そのメカニズムを理解したうえで、包括的な治療法を習得できるセミナーとなっております。

 

症例紹介

30代、女性、診断名:腰椎椎間板症

現病歴:特に誘因なく、ある朝起きたときに腰部、仙腸関節の痛み出現。

 

◆評価

疼痛動作:前屈時痛++、後屈時痛++、安静時痛+、歩行時痛+

疼痛部位:右仙腸関節、右起立筋群、右中殿筋後縁

一般的な評価:ASLR疼痛で困難、右股関節伸展制限、右胸郭拡張性低下、大腿外側・鼠径部の滑走不全、大殿筋・腹横筋の筋出力低下

静的アライメント評価:右寛骨前傾・内旋・下方回旋、尾骨左偏位

動的アライメント評価:前屈時に、PSIS上方偏位著名、後屈時に右ASIS内側・下方偏位、右胸郭の拡張低下⇒右ASISの外旋誘導で疼痛減弱(疼痛減弱テスト)も、疼痛残存。

 

◆問題点

寛骨内旋による仙腸関節離開ストレス

胸郭拡張性左右非対称性による腰部へのストレス

評価の時点で寛骨外旋のみでは疼痛消失しなかったため、胸郭の拡張制限も腰部の疼痛に関連していると考えられる。

 

目標・治療プログラム

◆目標

寛骨内旋アライメントの改善

胸郭拡張性左右対称性の獲得

 

◆治療プログラム

筋膜張筋、中殿筋前縁、縫工筋、長内転筋、鼠径部リリース

⇒治療後、前後屈時の仙腸関節痛消失も、後屈時の腰部痛残存

胸郭上皮膚、腹直筋リリース

 ⇒後屈時痛とも疼痛消失

 

経過・考察

◆経過

日常生活動作での痛み消失

 

◆考察

 今回の症例は、骨盤アライメント不良と胸郭拡張性低下の2つの問題を有する症例であり、一方のアライメント改善では、疼痛消失には至らなかった。痛みの部位と、それぞれの痛みに対する原因について、正確な評価が必要であり、それに基づいて的確な治療が臨床の現場では求められる。様々な患者さんに対応できるようになるには、この基盤となるコンセプトの習得が必須と言えます。

 

 CSPT腰痛・骨盤痛では、骨盤編や胸郭編よりも「痛み」に焦点をあてて、その評価と治療の紹介を行っているため、一層臨床に近づいた内容のセミナーとなっています。ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

▼CSPT2017 クリニカルスポーツ理学療法セミナーのご案内・お申込み

http://www.glabshop.com/cspt2017/

無料会員登録をする
     post       pc
Bnr
Le

PR記事

インタビュー記事

Bnr 01