一色史章先生ー理学療法教育における日本とアメリカの違いー

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授業では教科書をほとんど使わない

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アメリカと日本の教育を経験して思うことは、圧倒的に知識量が違います。授業の量に関しては、そこまでギャップがあるようには思いませんが、課題の量がたくさんあり、授業の質が違います。

「明日までに文献10本読んでくる」ということはざらにありましたし、プレゼンの時間も多くありました。

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その中でも、アメリカでいいなと思い、日本でも実践するべきだと思うのは実習のやり方です。

アメリカでは一年生から実習に出るのですが「カリキュラムとしてここまで終わっているので、ここまで体験させて欲しい」とお願いし、実践を積ませてくれます。

時間数も、一週間に一度実習に行って、それを一年間継続します。二年次には週に二回を一年間、三年になると半年間実習をしたのち、数日学校に行くのみであとはインターンとして各施設に行きます。

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非常に実践的なことが学べて、なおかつ学校で学んだことをすぐに現場で生かせるので力も付きます。施設側も、いちいちリハ助手を雇う必要がないので歓迎されます。

こっちの実習では、学生がレポートを書く時間はほとんどなく、実践あるのみです。その代わり、バイザーが学生を評価するための項目がたくさんあるので、バイザーの方が大変なぐらいです。

日本の給料の3倍

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マリナーズのインターンでは選手のストレッチやトレーニングの手伝い等をしていました。日本のプロ野球でもほぼほぼ同じような感じでしたが、選手は日本の方がきっちりしていましたね。まず、アメリカでは時間設定が細かくない。ここは、野球に限らず全体的に、時間にルーズな印象です。

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アメリカと日本での理学療法士としての働く内容はだいぶ違います。まず、アメリカでは雑務がほとんどありません。雑務する時間があるなら患者を診るか、ゆっくり体を休めるか、勉強に行くか。その点は、大きく違いますね。患者の診方も自由ですし、拘束されることはありません。人種も多くいるので、いろんな人たちと交流できるという点でアメリカは面白いと思います。給料も、日本の3倍です。新卒からそのくらいはもらえます。

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患者の特徴だと、アメリカでも珍しいですが「脳震盪の理学療法」がうちのクリニックにはあります。三半規管のリハビリをすることも初めてでしたし、Ope後のリハビリも、比較的楽な印象ですね。

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ただ日本には日本のいいところがあって、まずは丁寧です。あとは、解剖が細かい。この点は、アメリカ人よりもよく知っていると思います。臨床も日本では、解剖などの知識ベースですがアメリカでは結果ベースです。「何をやったらどのくらいで良くなる」というデータが元になっているので、その内容の説明としては大雑把といえば大雑把です。

no.3「アメリカの理学療法最新情報」

一色史章先生経歴

【所有資格】

DPT,MS、PHI Pilates Master インストラクター

【経歴】

徒手療法と運動療法を専門とするスポーツ理学療法士。

インターンでは日本プロ野球3球団、アメリカンフットボールピッツバーグスティーラーズ、シアトルマリナーズを経験。

日本国内整形外科勤務を経て、米国へ渡米しピッツバーグ大学大学院修了。

Kaiser 病院でPNFレジデントの勤務を終えて、Loma Linda University にてPost Professional Doctor of Physical Therapy Program卒業(博士課程)

【所属】

Seal Beach PHYSICAL THERAPYにて外来整形外科勤務

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第一回:私が理学療法士を目指したきっかけ

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♯アメリカ ♯プロ野球 ♯メジャーリーグ ♯教育 ♯脳震盪
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