【図解】女性の性感帯の解剖学

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前回、怯えながらも踏み込んだ性地。衝撃的な事実とともに書いた第一弾は、予想に反して性況だった。「よかった。やっぱりみんな好きなんじゃないか」と、思ったのもつかの間、SNSの反応とは裏腹に、ページをご覧になった方々はそれ以上に多くいた。

 

「むっつりが多いのか?」

 

気持ちはわかる。わかるのだが、これでは、意味がない。我々医療従事者が、このようなことをマジメに、堂々とシェアできなければ、我々が担当する患者も利用者も悩みを打ち明けるだろう。

 

今回の内容も、ギリギリまで攻めてみたいと思う。性々堂々とシェアをいただければと思う。

 

イカぬならイカせてみせようホトトギス

すいません。“マジメに”といいながら、ライター本人がいきなりタイトルでふざけてしまいました。ちょっとふざけたとはいえ、言い得て妙なタイトルだと思う。多くの男性は、織田信長のようなSEXをしすぎている。今日から、豊臣秀吉・徳川家康のようなSEXを心がけよう。

 

前回、女性の約60%がオーガズムを経験したことがないと伝えた。衝撃的な事実とはいいつつも、心のどこかで理解していたのではないだろうか。そもそも、オーガズムを起こすために必要な要素を知っているだろうか?

 

私の愛読書(女医が教える本当に気持ちのいいセックス:宋美玄 著)の中で、オーガズムの訪れに対してこのように書かれています。

最新の性医学では、オーガズムに至らないのは障害のひとつであるといわれています。

〜中略〜

どうしても絶頂を体験できないとすれば、それは経験が浅いか、気持ちのうえで何かしら不安な要素があるか、パートナーであるあなたの愛撫の仕方に問題があるかです。

(引用:女医が教える本当に気持ちのいいセックス 宋美玄(ソン・ミヒョン)著 ブックマン社 P8)

 

確かに雰囲気作りも大切。ただ専門外なので、他にユズる。ただし、ヒトのカラダをみることを専門としている我々療法士であれば、それを分析し改善することもできるはず。己をリハしよう。

 

イカせるために知っておきたい性感帯解剖学

男性諸君!君たちの好きな解剖学から、“女性とはなんぞや”というところを共に学ぼう。まずは、

 

「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」

 

の孫子の言葉通り、男性器の仕組みについて知ろう。まず、男性器が勃起する仕組みについて、簡単に説明すると血液、神経、筋肉、血管拡張物質が必要です。

 

性的興奮(大脳)による→勃起中枢が興奮→海綿体の神経興奮→一酸化窒素放出→海綿体(血管が集まってできたもの普段は栄養が送られる程度の血流しかない)に血液が流れ込む→海綿体が血液でパンパン→パンパンなせいで、静脈圧迫+骨盤底筋の収縮で血液を止める→勃起完成

 

こんな流れ。詳しい解剖もありますが、ひとまずここまで。ちなみに、男性と女性の性的興奮を覚える現象は別。エロ本見たり、セクシーな人見たりするだけで性的興奮を覚えるのは男性の特徴らしい。あとは、物理的に刺激があると勃起する。さらに、ガマン汁と呼ばれるカウパー腺液が出ますが、この話もまた今度。

 

では、女性器を学ぼう。女性をイカせることができる重要なポイントは以下のとおり。

陰部

 

・膣(◯スポット、ボルチオ)

・ク◯ト◯ス

 

ちょっと専門家ぶって神経解剖学的に見てみよう。

◯スポット:下下腹神経支配

ボルチオ:迷走神経

ク◯ト◯ス:陰部神経

 

意外なのはボルチオ。このボルチオが一体なんなのかは、次回または、それ以降解説するとしよう。

 

◯リ◯リスは快感誘発以外の役割はない

私の愛読書の中でも取り上げられていますが、「◯スポットはク◯ト◯スの一部」といわれている。その理由に、どちらも快感を誘発する以外の役割がないらしい。

クリトリス

発生学的に、ク◯ト◯スはペニスと同じ器官であり、その構造も類似している。ペニスと同じように海綿体が存在し、勃起もする。ほとんどの人が勘違いしているが、私たちが肉眼で捉えられる突起は、ク◯ト◯スの一部である。

 

この部分は、陰核亀頭と呼ばれている。ペニス同様の神経支配であり、神経終末の数も同等ではあるが、ペニス(亀頭)の方が大きいぶん、密度が低くなり、女性ほど敏感ではない。

 

ク◯ト◯スは、膣を覆うように左右2本存在する。この部分を含めてク◯ト◯スという。そのため、勃起することでこの部分も膨れ、膣口を締めることでペニスを刺激することができる。

 

女性がイカないことによる弊害はここにもある。何度も何度もイケないSEXを繰り返していると、海綿体や骨盤周囲に集中した血液が引かず、溜まったままになる。

 

これが進行し、ひどい場合は骨盤や股関節周囲の痛みにつながることがあるようだ。これは、リハビリテーションを専門とする我々にしたら一大事。ノコノコとAVばかりで学んでいる場合ではない。

 

“明日からできる”結果の出せる◯◯

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そのための技術を身につけよう。療法士の技術は“明日からできる”は難しい部分もあるが、今回お伝えするものは“明日からできる”結果の出せるものばかりだ。

 

非常にデリケートな内容なだけに、私自身書くかどうか迷う。

 

「いや、書くんだ」

 

何度も自分にいい聞かせ、重い筆を今、走らせている。

 

……………。

 

でははじめに、男性諸君の勘違いから正していく。まず一番多い勘違いは、「手なり腰の動きを速く動かすことがいい」という幻想である。基本的に、女性はスピードではなく、場所が重要なのだ。

 

“手がはやい”のは仕事だけにしておこう。

 

とくにクリトリスの場合、強く押さえつけ、指をうごかすと、女性は快感より痛みを感じる。どちらかといえばスピードは遅く、一定のリズムを保つのがコツ。触診は、クリトリスに触れるか触れないかくらいの柔らかいタッチから、指腹で優しく触れる程度に。

 

女性が感じはじめてからも、調子にのるな。ノッて来たときこそ、平常心で一定のリズムを守ろう。

 

次の勘違いは「神経が集中している、いわゆる性感帯をせめろ」である。当然、神経が密集している、性器、乳首周辺等は性感帯になる。しかし、攻めるタイミングを間違えると、“効果はいまひとつのようだ”

 

「蝶のように舞、蜂のように刺す」

 

元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオン、故モハメド・アリ選手が我々男性諸君のために残した極意。

 

いきなりガツガツ、急所を狙えばガードが固くなる。まずは、性感帯ではなくより多く肌にふれあい、お互いの気持ちを高め合い、性感帯の感度を高める。つまりガードをゆるめるのだ。

 

豊臣秀吉のような戦略を持ち、徳川家康のような平常心をもって、愛撫にあたっていただきたい。

 

最後に最も重要なのは、愛するパートナーをよく観察すること。愛するパートナーの反応、声、動き、どんな反応でもいい、それを察知して、修正する。完璧な方法などない。それをできるのが、人の観察のプロフェッショナルである、我々なのだ。

 

参考図書

明日から童貞が女をイカせる方法: 医学を知れば誰でも出来る

明日から童貞が女をイカせる方法vol2

明日から童貞が女を生かせる方法シリーズ2卷同時パック

 

【目次】

第一回:なぜADL(日常生活活動)の評価項目に日常“性”活活動が入っていないのか

第二回:イカぬならイカせてみせようホトトギス

第三回:乳首の正しい触り方〜末節骨とマイスナー小体編〜 

第四回:男の骨盤底筋 (※無料会員限定)

第五回:◯◯系の走行は、“裏”性感帯

第六回:早漏のキミに送る瞑想 

第七回:女性に知ってほしい男性の解剖/運動/生理学 

第八回:ラブジュースー君の正体はー (※無料会員限定)

第九回:ハナヒラクトキ 

第十回:SEX体位に対する予防的理学療法 

第十一回:ひとりエッチの新習慣<男性編> -膣内射精障害のリハビリテーション-

第十二回:ひとりエッチの新習慣 <女性編>

第十三回:オーラルセックスのススメ-男性編-

第十四回:オーラルセックスのススメ-女性編-

第十五回:禁断のブラックホールーやるべきかやらざるべきかー

第十六回:理学療法士がホンキでKissについて考えてみたpart.1-Kissの解剖学-

第十七回:理学療法士がSEXについて本気で考えてみたー女性器の触れ方Vol.2ー

第十八回:男女ともに最高の体位

第十九回:徒手療法家は生粋の愛撫[er](アイヴァー)

第二十回:The 前戯 Vol.1-SEXについて理学療法士が本気で考えてみた-

第二十一回:前戯としての筋膜リリース

第二十二回:女性器の発生学

第二十三回:Gスポットの終焉

第二十四回:SEXレスリハビリテーション

第二十五回:もう一度オーガズムの話をしよう

第二十六回:運動誘発性オルガスム(COREGASM)って何?体幹トレーニングでイっちゃう

第二十七回:中イキのための女性の技術

第二十八回:THA術後にSEXはできるのか

第二十九回:男性が知らない女性の意外な性的満足Point

第三十回:本当に理学療法士は性科学の知識が必要ないのか?

【図解】女性の性感帯の解剖学

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