理学療法士(PT)白須達也先生-ユーラシア大陸横断マラソン帯同-

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ユーラシア大陸マラソン

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ユーラシア大陸マラソンの全行程ですが、総距離数で行くと15,000㎞くらいになります。パリから出発して北京に行って、北京から北海道(札幌)に移動して、北海道から東京まで走りました。期間としては約1年1ヶ月かけて行いましたが、私が参加したのは途中のウズベキスタンからだったので、約半分あたりからになります。自転車で併走する形で参加して毎日フルマラソンくらいの距離を走っていました。

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最初はランナーが3人いて、トレーナーが2人付いていましたが、途中から一人につき一人のトレーナーをつけるようになりました。またトレーナーも交代しながら行っていたので私は途中からの参加でした。実際の業務内容はトレーナー業務だけでなく雑用仕事もやっていましたね。ルートの確認も私たちの仕事でした。前日にルートの確認をして次の日に備えるということもやっていたので同じ道を往復していました。

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もちろん車があれば車ですが、ない場合は自転車や実際に走って確認していたので結構辛かったですね。料理もしましたし、選手の体調が崩れてトイレに行かなければいけない時に、近所の家の人にお願いするということもやりました。通訳ももちろん1人いたのですがどうしても、3人走るとバラバラになってしまうので通訳がいないという場合も多くありました。ですから、よく使う単語は事前に予習しておいて、あとはジェスチャーでコミュニケーションを図っていました(笑)

70歳の挑戦

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お金に関しては、滞在費はもちろんその方々に持っていただいて別にお給料をいただいていました。その時は、個人でマネジメント会社と契約していましたので、その会社からお給料をいただくという感じでした。宿泊は大変でしたね(笑)一応、中継地点での宿泊先は決まっていますが、当然そこまでたどり着けないこともありました。その場合は、テントです。テントが燃える事件もありましたね(笑)それよりも24時間毎日いっしょに居なければいけないので、しんどい時期もありました。

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実はこれ、大会ではなく、ある企業の会長さんの企画でして、大きな3つのプロジェクトを遂行するためのマラソン企画でした。その一つが、走った会長さんの年齢が70歳で、自分が走ることで高齢者を元気にしたかったという目的があります。そのために、70歳になるまでこの企画を温めていたそうです。もう一つが、若い人に対して「挑戦することの意義や大切さ」を知ってほしいということ。そして、その年にちょうど震災がありまして、その年の夏に企画が始まったので、震災で色々と支援してくれた国に対してのお礼参りの意味も込めた企画でした。

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ユーラシア大陸を70歳で走って横断した人も初めてですし、3人でゴールしたのも初めての快挙でした。理学療法士で参加したのは私だけですね。

理学療法士だったから役に立ったこと

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ユーラシア横断企画の参加者の中で、理学療法士の資格を持っているのは私だけでした。そのため、その知識は非常に役に立ちました。第一に、理学療法士は動きをみることができるのでランニングフォームなどの指導ができました。それに合わせて、体の調整やテーピングなどができるので、その辺りはランナーに貢献できたのではないかと思います。弱いと感じたのは治療の部分、どうしても鍼治療には劣ってしまう部分がありますから。

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3人のトレーナーは鍼灸師、柔道整復師、理学療法士といったそれぞれ違った資格を持っていたので、お互いの強みを活かしながら、協力してサポートしていた形になります。各々の専門性があったので、非常に楽しかったです。トレーナー同士も治療し合うことはありましたね。トレーナーも人間ですから、体調を崩したり怪我をしたりすることもありました。

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一番厄介だったのは、ある国に行ったときに何かが合わなかったのか、みんな胃腸炎になってしまって、私一人で3人の選手を見なければいけないということもありました。またランナーと一緒に走るということもあったのですが、私自身もともと膝が悪く、30㎞ほど走ると痛みが出てしまうという状況でした。ただ、選手が走っている手前「痛い」とは決して言い出せませんでしたけどね(笑)

  あと大変だったのは、ある国で反日運動が盛んだった時があって、墨をかけられたり、車に突っ込まれそうになりながら走ったということもありました。二度とあの国にはいかないと思いますね(笑)

白須達也先生経歴

【職種・資格】

理学療法士免許取得

【経歴】

都内のスポーツクリニック、トレーナー派遣会社勤務

現在は、自由が丘整形外科に勤務

【トレーナー活動】

高校アメリカンフットボールチーム

チャレンジユーラシアマラソン

J3ブラウブリッツ秋田

駒沢大学体育会サッカー部

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理学療法士(PT)白須達也先生-ユーラシア大陸横断マラソン帯同-

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