岡田瞳先生-ドイツと日本で理学療法士(PT)免許を取得-

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今後の野望

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インタビュアー:先生の今後の展開はどのように考えていらっしゃいますか?

岡田先生:楽しく、イキイキと、やりたいことをやり続けます。これまでも贅沢なくらいに楽しんできましたが。帰国してからも遠征で世界中を飛び回ったり、国内でも講演のご依頼をいただいて全国を回ったり。

通訳やリエゾン、執筆といったお仕事も。今年に入ってからは、離れていた臨床に戻り経験を積みたいという気持ちもあったので、週に二日ですが、自由が丘整形外科でも働かせていただけることになりました。

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今後のキャリアプランとか、次の目標とか、興味を持って聞いて下さる方もいらっしゃいますが、そういったものはないんです。

もちろん関わっている競技で結果を出したり、コンディショニングの重要性をより普及させたいというような思いはありますが、自分自身の地位や名誉といったものは求めませんし、将来を決めつけて縛られたくはありません。

そのタイミングによってやりたいことが溢れてくるので、自然にその瞬間を楽しみたいですね。ただ、私も女性ですからいずれは仕事から離れる時期も出てきますよね。

その時に一度現場から離れても、社会から忘れられない存在になろうとは意識してきました。自分から復帰したいと思ったら復帰できて、仕事に困らないくらいの人間にならなければと。

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留学して武器を身に付けて、あらゆる経験を積んで、30歳までにはある程度の自信を付けたかった。もちろん、経験職ともいえるこの業界でそんなことを思うこと自体恐れ多いのですが、女性の問題として諦めるのではなく、生き残る道を探りたかったんです。

スポーツ界っていなくなるですよ、人が。狭い職域ですし、競争率も激しいですし、ここを目指している若い世代の方々もたくさんいる。

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労働条件と待遇が割に合わないと離れていく方々も多い。その中で楽しみながら生き残っていくことって、簡単ではないですから。

関わり方や仕事のスタイルは変化しても、スポーツに対するこだわりは捨てずに、これまでの経験を活かしながら消えずに生き残ること、やりたいことを続けていくことというのが、野望といえば野望と言えるかもしれません。

メッセージ

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インタビュアー:最後に若手、学生へのメッセージをください。

岡田先生:限られた自分の人生なので、楽しみを見出だして目の前の瞬間をエンジョイしてほしいなと思います。

もちろん、大変なことも悩むこともあるとは思いますが、悲観的になったり、臆病になったりして一歩を踏み出さずにいるとか、諦めの気持ちから嫌々やり続けるというのは、もったいないですよね。

何か一つでも楽しいと思えるものや、挑戦したいと思えるものを見つけようという姿勢をまずは持って、そこから行動に移してほしいなと思います。

講習会情報

 

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【目次】

第一回:不安を感じる前に自ら動く姿勢を大切に

第二回:ドイツの教育システム

第三回:留学のお金事情

第四回:ドイツ理学療法士国家試験

第五回:44の医療機関を受けて43落とされた

第六回:人に認めてもらう方法

最終回:ドイツと日本でPT免許を取得

 

岡田瞳先生経歴

経歴:

1982年10月31日生まれ、茨城県出身。 筑波大学在学中に女子バスケットボール部に所属しながらスポーツ医学を専攻し、アスレチック=トレーナーの基礎を学ぶ。

卒業後は単身ドイツに渡り、フィジオセラピスト(理学療法士)の国家資格を取得。その後アスリートのコンディショニングに特化したスポーツクリニック『スポーツリハ=ベルリン』にてブンデスリーガやナショナルアスリートの治療、リハビリ、トレーニング指導に携り、同時に様々なブンデスリーガ加盟クラブの専属フィジオとしても活動。

2012年、約7年半のドイツ生活に終止符を打ち、2012 FIFA U-20女子ワールドカップをきっかけに帰国。同大会ではFIFAメディカルスタッフの一員として国際レフェリーのコンディショニングをサポートした

2013年 厚生労働省より特例認定を受け、日本でも理学療法士の免許を付与される。

2014年、株式会社アレナトーレに入社し、さらに活動の幅を広げる。

2015年、医療法人社団SEASONS 自由が丘整形外科において非常勤理学療法士として勤務開始。

【所属】

株式会社アレナトーレ

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【資格】

理学療法士(ドイツ/日本)

国際スポーツ理学療法連盟公認スポーツフィジオセラピスト(ドイツ)

マニュアルセラピー(ドイツ)

医療徒手リンパドレナージ(ドイツ)

高等学校保険体育教員免許(日本)

赤十字救急法救急員(ドイツ/日本)

キーワード

♯スポーツリハビリ ♯留学  ♯理学療法士

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