【文字起こし】入谷式足底板の基礎 ~「荷重タイプと足部誘導」から「足底板作成の実際」~

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インソールは靴の中に挿入するもので、主として足底部の生理的なアーチを支持するものとして使用されています。いわゆるアーチサポートと言われるものであります。地面から人の足に効率よく力を伝達させていくためには、その間に介在する靴と足底板は重要なものになってきます。下肢障害の多くは、小さなメカニカルなストレスの繰り返しによって、障害を発生させ、また疼痛を誘発させています。

 

このメカニカルなストレスを減じなければ、決して良好な結果を得ることはできません。唯一地面に接する足部をコントロールする足底板は、身体運動の中でのさまざまなストレスを減ずることが可能なために、リハビリテーションとして有効な治療手段になると考えます。

 

私の行っています入谷式足底板の特徴を解説します。テーピングやパッドを用いた評価から、足部関節肢位および高さを決定して作成することであります。これを足底板作成のための“直接的評価”と呼びます。

 

二番目に歩行動作を中心に、様々な動作の中での評価、微調整を行うことにあります。足底板は二足荷重時に作用させるものであって動作で合わなければ、決して良好な結果はできないからです。身体全体の動きをコントロールするために、左右両側へ作成することを基本としています。人間は二本の足で支え、身体のバランスを保っています。体の軸とされる体幹の下には骨盤。骨盤の下には両足が付いています。姿勢をコントロールするためには、両足をうまくコントロールすることが、重要になります。

 

荷重タイプと足部誘導

最近重要視していますが、個人個人の加重タイプを分類し、そのタイプに応じた足部誘導をすることを基本としています。入谷式足底板の作成過程ですが、全体像を把握します。そして足部の形態、機能的評価、徒手的関節誘導など、評価を用いて足部誘導を示唆させていきます。そして実際に、足底板作成のための、直接的評価に入っていきます。

 

この評価によって示唆させた足部誘導を、確認をしています。良好な結果が出まして、実際の足底板の作成にあたります。中敷のベースを作って、足裏やアーチパッドの書き込み、中敷ベースへの書き込み、アーチパッドおよびその他のパッドの切り込みと研磨。中敷ベースへの貼り付けを行います。そして靴の中に入れて、微調整を行っていきます。

 

良好な結果が出て、裏側を覆って一回目を終了とします。症例に応じてフォローアップをしていきます。全体像の把握、評価足底板作成のための直接的評価を評価項目といたします。そして実際に、良好な結果が出たことを確認した後に足底板作成にあたっていくということであります。

荷重タイプの評価

まず大腿の内外旋の立ち上がり動作を確認します。まず足の置く位置は、骨盤の位置に両足を合わせていきます。大腿をニュートラルの位置から、わずかに外旋位にした肢位を維持したまま、立ち上がってもらいます。

ニュートラルの位置に戻します。わずかに内旋位にします。少し外旋位の方が、立ち上がりやすいようです。

右足も同じように、わずかに外旋位…わずかに内旋位…こちらも同じようにわずかに外旋位の方が、立ち上がりやすいようです。先程わずかな外旋位が楽でしたので、外旋位を維持したまま、前後に大腿を移動して立ち上がり動作を確認します。わずかに外旋位にします。大腿をわずかに前方に引きます。大腿の前方移動を少し止めていきます。

わずかに前方に移動したときのほうが、立ち上がりがしやすいようです。こちらも同じように前方に体重を乗せた方がやりやすいようです。

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インタビュー

【入谷誠先生 | 足と歩きの研究所】入谷式足底板と理学療法士としての歩み

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