慶應義塾大学は、マウスを用いた実験で意欲障害の原因となる脳内の部位を特定したと発表した。
脳内にある、やる気のスイッチを発見 -意欲障害の治療法探索が可能に-
詳細を読む(引用元):慶應義塾大学医学部 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 生理学研究所
■認知症などの神経変性疾患、脳血管障害や脳外傷などの脳の障害では、いずれも高い頻度で意欲障害が認められる。いわゆる「やる気がない」という症状であり、リハビリテーションの阻害因子として患者本人のQOLを低下させるのみならず、介護者の意欲を削ぐ要因にもなる。
■これまで損傷脳の意欲障害がどのようなメカニズムによって発生するのか全くわかっていなかった。
■研究の結果、線条体の腹外側の障害で、かつ、その領域のわずか 17%の細胞死によ って意欲障害が起こることが分かった。
■「依存性薬物を希求する意欲の責任脳部位として線条体の腹内側部が知られていたが、おいしい餌のような生理的な欲求に対する意欲の責任脳部位は分かっていなかった。本研究によって、その責任脳部位が線条体腹外側部であることが明らかになりました。」と研究グループは述べている。
君のはどこにあるんだろう~♪
個別指導スクールIEのCMでおなじみ「やる気スイッチ」。
CMに出てくる男の子のおでこにスイッチがあるのを見て、自分のやる気スイッチはどこにあるのだろうと体を見回した方は多いはず。
そのやる気スイッチが見つかったようです。
今後について研究グループは、意欲障害を改善する薬剤の探索などが可能になると話しています。
リハビリテーション分野への影響も大きいと考えられる素晴らしい研究結果と言えるでしょう。
POST編集部 林 祐介
Photo by Pixabay
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