10日中医協総会で次期診療報酬改定に向けた会合で「脳血管疾患等リハビリテーション料と廃用症候群リハビリテーション料で施設基準は同じにも関わらず、脳血管疾患の点数が廃用症候群に比べ高い」と支払い側が問題視した。
施設基準(Ⅰ)を例にとると、どちらも「専任の常勤医師2人以上、専従の常勤理学療法士5人以上」等と定めているのに対し、脳血管疾患では「245点」、廃用症候群では「180点」と差がある。支払い側である松本真人氏(健康保険組合連合会理事)は「同じ人員配置であれば、点数は低い方に揃えて適正化すべき」と述べた。
これに対し診療側である城守国斗氏(日本医師会常任理事)が反論「配置基準だけでなく、対象疾患の特性を踏まえて点数を設定している。配置が同じだからというだけの単純な理由で見直すという意見には反対。標準的な算定日数の見直しについても、必要なリハビリを行うのが最も重要。いずれにしても、各リハビリの状況や、エビデンスを踏まえて、現場に大きな影響を与えないようにしながら検討するということであろうと思う」と述べた。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00127.html
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