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スターバックスで飛び越えた心のハードル|近藤 竜輝

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就労が許可されるカナダへ

今日は前回に引き続き、私の海外での生活について話したいと思います。今回は現在過ごしているカナダでの生活についてです。

 

繰り返しになってしまいますが、私は今年の4月~7月をアメリカで過ごし、それから現在までカナダで生活しています。アメリカは観光ビザを使用して入国したので最長3ヶ月までしか滞在できませんでした。そして観光ビザのため就労は許可されていません。カナダではワーキングホリデービザを使用して入国しているので最長1年滞在することができます。そして就労も許可されています。私はカナダの中でも比較的年中生活がしやすいバンクーバーに住んでいます。

 

世界一住みやすい都市にも選ばれた事がありますし、2018年どの住みやすい都市ランキングでも上位に入っている都市。それがバンクーバです。

そんなバンクーバーに来た目的。それは英語を使って仕事をすることでした。アメリカのボランティアで英語を使って患者様やスタッフと関わらせてもらうことで尚更その思いは強くなりました。職種や環境にもよりますが仕事をすることでグッと英語の使用頻度や使う表現、単語の種類は増えますし、なによりお金が発生し責任が生まれるのでそこに緊張感が生まれます。

 

ある程度の緊張感をもって英語を使わないとやはり成長は遅くなると思います。アメリカでボランティアをしている時も、患者さんやスタッフの言っていることが理解できないときは普段の生活の何倍も焦りましたし、「このままではマズイ」と常に思っていました。私は普段から地道にコツコツと準備することが得意ではないので、尚更自分で自分を厳しい環境に置くことが1番成長できると思ったのです。そう決めてバンクーバーについてすぐに仕事を探し始めました。

 

ただ、前にも言ったように私は3ヶ月前までほとんど英語なんて話せませんでした。3ヶ月経ったその時も、ボランティアやアメリカで通った学校のおかげで多少話せるようにはなりましたが、まだ海外で英語を使って仕事するのは自分にはハードルが高いと思っていました。ワーキングホリデービザを使って海外で働こうとする人の多くはこのように英語を使って働きたいものの、自分の英語に自信がなく結局日本食のレストランなど日本語が通じる場所で働きます。

 

私もその事は知っていました。頭ではそんなことしても意味ない。何しに海外に来たんだ。そんな風に思っていながらも自信がもてませんでした。そんな時に、たまたま仲良くなった世界中を旅して回っている友人と仕事の話になり笑いながらこんな風に言われました。「海外に来た時点でハードルなんてないようなもんでしょ。」

 

ハードルが高いなどと思って行動を躊躇していた自分にとってこの言葉をすごく刺さりました。確かにそうだ。まずやってみなきゃ。と思い英語環境の職場を探し始めました。もちろん職探しのwebサイトも、履歴書も、面接も全て英語です。正直言ってかなりビビってましたが、やりはじめたら意外に履歴書も簡単に作れましたし、webサイトも理解できました。

 

イエスマンに渡された甘いコーヒー

 

そして今の職場であるスターバックスに応募することを決めました。どうせ働くなら大きな会社で働いてみたかったですし、なによりお客さんやスタッフ同士のコミュニケーションが密にとれると思ったからです。海外のスターバックスに行った事がある人なら分かると思いますが、それ大丈夫なの?って思うくらいかなりフレンドリーじゃないですか?笑

 

あのレベルに飛び込んだらどうなるんだろうと思ってダメもとで応募しました。要するにコーヒが好きだからとか、カフェで働きたいとかそんなのは一切なくより英語漬けに、なによりもより英語でいろんな人といろんなシチュエーションで会話をするために選びました。

 

ただ僕はアメリカにいるときにスターバックスで苦い経験がありました。ブラックコーヒすら頼めなかったのです。ブラックのアイスコーヒーが飲みたかったのに出てきたのは明らかにシロップの入った甘いアイスコーヒー。ただ何も言い返せないし、正直何言ってるか全く分からずにずっとイエスと言っていたので、多分自分のせいなんだなと思って我慢して飲みました笑

 

そんな僕が面接を受けるのです。正直言って直前までやっぱりやめようなかと迷いました。ただ「海外に来た時点でハードルなんてないようなもんでしょ。」この言葉を思いだしてなんとか面接会場に行きあとは勢いで面接に臨みました。すると、案の定これは本当に面接なのか?というほどフレンドリーに絡んでくるのです。そしてそれによってリラックスできたからなのかすごく自分の思った事がうまく伝えられ、あっという間に面接がおわり、正直言って面接を終えた瞬間に受かったなと思いました。

 

私の感触は間違っておらず、その3日後にお決まりのフレンドリーな感じで合格の電話をもらいました。

そして今でもなんとか唯一の日本人スタッフとして働いています。ろくに注文もできなった私が数ヶ月後にスタッフになっているんです。人生何がおこるかわかりません。やはりハードルなんてなかったのかもしれません。多くの場合は自分で架空のハードルを作り、それに怯えて行動を躊躇します。そしてそれを正当化するために必死に言い訳を並べるのです。自分もその1人でした。そんな自分の架空のハードルを一瞬にして取り去ってくれた友人には今でも感謝しています。

 

みなさんも以前の僕のようにありもしないハードルに怯えていませんか? その気持ちはすごくわかります。ただ1つだけ僕が伝えられるとしたら多分これです。「やりたいことがあるならそんなハードルないようなもんでしょ。」

 

見えないハードルなんて飛び越えて、とにかく前に進みましょう。

 

【目次】

#1 27歳で病院を辞めてフリーターになったワケ

#2 いざ渡米。語学学校では得られなかった財産

#3 スターバックスで乗り越えた心のハードル

#4 世界は思ったよりも自分の身近にある

 

スターバックスで飛び越えた心のハードル|近藤 竜輝

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