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【 “車いすユーザー × ファッション”という視点 #6】 理学療法士(PT)岡野先生

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新社会人・新入生のみなさんへ

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新PT・OT・STの皆さん、おめでとうございます^^

また、今頃PTS・OTS・STSの皆さんも、授業が始まったのかな…、新生活いかがでしょうか。

私はPTになり、6年目の春になりました。新社会人の春の不安やドキドキ感、今でも覚えています。

つい1年前、実習でボロボロだった私が、
3ヶ月前、就活を落ちまくっていて私が、
先月、なんとかギリギリで国家試験パスしたばかりの私が…、
…本当に理学療法士として働くの?!という不安。

社会人という感覚がなく、自信もなく、毎日実習の延長戦のようでした。

こんな低空飛行で落ちこぼれだった私が、今こうしてコラムを書いているのは、自分自身とても不思議な感覚です。

みなさんも私も、1年後、3年後の春、何を想い、どんな仕事をしているでしょうか^^?

今回はちょっぴりファッションから脱線しますが、新社会人・新入生のみなさんへメッセージです!

1人の女の子との出逢い

写真1.

よく、『なぜ今の活動を始めたの?』『理学療法士の仕事ではダメなの?』と聞かれます。きっかけはいくつかあり、沢山の想いを詰め込んで始めた活動。

ですが、この質問に上手く答えられないでいました。

理学療法士になって丸5年。

理学療法士✕ファッションを掛け合わせて2年半、ようやく自分でも分かり始めた気がしています。

理学療法士になるための勉強は、私には難しく、苦手でした。毎日必死だけど覚えられず、苦手意識があるから熱中もできず…。

そんな中、小児病院の実習中に、1人の中学生の女の子と出逢い、毎日リハビリで関わり、学校の話しをし、水嶋ヒロの結婚報道に2人で絶叫し(笑)…。

そうして一緒に過ごして行く中で、『この子が、両クラッチではなく片手杖で歩くことが出来たら、将来大好きな人が出来たとき、手繋いで歩けるなぁ…、それってめっちゃ幸せだろうなぁ…。』と、思うようになりました。

あ、リハビリって、今の身体機能を改善するだけじゃなくて、人生の可能性も拡がるんだ!と気付けた瞬間です。

きっと、身体の仕組みを勉強することは苦手でも、その人がその人らしく生きる姿を想像することが好きだったんですね^^

今の活動も、根っこは同じです。

その人らしく生きる人生をプレゼントしたい

写真2.

どのような手段であっても、これから出逢うである人に、私はきっと、

“その人らしく生きる人生”をプレゼントしたいと思うはず。

リハ室で患者さんに対して出来ることは沢山あります。そして今行っている活動は、身体や健康に直接関係がある訳ではありません。

ですが理学療法士の知識と技術を持った1人のヒトとして、これが生涯かけて仕事のテーマなんだろうな、と感じています。

新PT・OT・STになった皆さんは、リハビリテーションを通して、また1人のヒトとして、誰に、何をプレゼントしたいですか?

皆さんの知識や技術、これから積むであろう経験は、たくさんの可能性を秘めています。

新しいステージで、新しい人と、ここから何を始めましょう?

ぜひ、これからの長い社会人生活、楽しんでくださいね。応援しています^^

 

 

【目次】

第1回:車椅子ファッションプロデューサーPT

第2回:オシャレが体幹トレーニングに

第3回:理学療法の一つのツールとしてファッションアドバイス

第4回:境界線の引き方と手段

第5回:人生がちょっと楽しくチェンジした瞬間

第6回:新社会人・新入生のみなさんへ

第7回:下肢装具とファッション

第8回:車いすユーザーの悩み『上着』

第9回:夏といえば、着てみたい『浴衣』

 

 

岡野菜摘先生経歴

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『大好きな服を着て 大好きな人と 大好きな場所へ』をモットーに、 理学療法士の知識と技術をファッションに混ぜ込みながら、ブログで発信。

また、デザイナーの鈴木綾と共に、イベント『車いすでお買い物ツアー』を実施中。 外出のきっかけ作りや、仲間作りを、ファッションを通して創造している。

選択肢を増やし、自ら選択することの楽しさを伝えることで、車いすユーザーが、 自分らしく生きることのできる社会を目指す。

ブログ:「あのモデルさんと同じ服が着られた!車椅子女子の表参道ファッション」

http://ameblo.jp/isufuku/

HP:「車いすファッションプロデュース」

http://kurumaisu-fuku.com/

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