この度、日本作業療法士協会の初代会長を務められた鈴木明子先生が、2025年7月24日にご逝去されました。謹んでお知らせするとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
主なご経歴・ご功績
- 北海道大学教育学部卒業
- 米国コロンビア大学に留学し、OTR(作業療法登録証)資格を取得
- わが国の作業療法士資格第1号に認定
- 日本作業療法士協会の創立者として会員第1号
- 日本作業療法士協会 初代会長(1966年9月25日〜1979年5月31日)
鈴木明子先生は、北海道大学教育学部卒業後、障害児の特殊教育に携わられた後、1960年代後半に米国に留学し、ニューヨークのコロンビア大学において作業療法を専攻され、OTR(作業療法登録証)の資格を取得されました。帰国後は、日本の作業療法界の文字通りのパイオニアの一人として教育と実践に携わられました。
1965年に制定された「理学療法士及び作業療法士法」に基づき、1966年に日本作業療法士協会の設立に中心的な役割を果たされました。同協会は1966年9月25日に結成され、先生は初代会長として約13年間にわたり協会の運営と発展を牽引されました。
わが国のPT、OTの資格制度ができる前からのOTとして活躍され、その果たされた役割の評価は高いとされており、先生のご尽力により、日本における作業療法の礎が築かれ、現在の作業療法士制度の発展につながる重要な基盤が確立されました。