医療費の地域差 「後期高齢者の入院受診率」が最大の要因

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厚生労働省は9月29日、2016年度の「医療費の地域差分析」を公表し、1人当たりの医療費が最高の福岡県(64万6488円)と最低の新潟県(47万1857円)との間では1.37倍の格差があることを明らかにした。

 

▶︎ 平成28年度(2016年度)医療費の地域差分析

 

市町村国保加入者と後期高齢者医療制度加入者を合計した「1人当たり年齢調整後医療費」は2016年度には、全国54万3931円となった。

 

医療費の地域差は「北海道と西日本で高く、東日本で低い」傾向が依然として継続しており、この傾向は「入院」、「入院外」、「歯科」の医療費で比較すると「入院」において著名であった。

 

また医療費において、「どの年齢層の医療費が地域差に寄与しているのか」を見ると、75歳以上の後期高齢者の影響が大きく、「市町村国保+後期高齢者医療」と同様に、受診率1件当たりの日数が地域差に大きく影響していた。

 

これは「入院医療費の高い地域では、後期高齢者の受診率が高く、入院日数も長い」ということを表している。

医療費の地域差 「後期高齢者の入院受診率」が最大の要因

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