地域に求められる整形外科クリニックとは?|院長 桑本Dr.に聞く

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東京都府中市に今年の5月1日に開院した「けやき並木整形外科クリニック」。常勤の理学療法士3名、作業療法士2名も配置し、整形外科と通所リハビリを併設している。朝9:00の診療時間を迎えると、患者さんが途絶えることはない。開院から半年を経たずして、地域の高齢者が集まる理由はどこにあるのか、院長の桑本先生に伺った。

地域における外来リハビリが不足している

 

近年、医師の過重労働問題が社会問題として扱われるようになり、提供体制をどう整えて行くべきか、関連職種である理学療法士・作業療法士にとっても他人事ではない。国の財政悪化と社会保障費の増大によって、リハビリテーション現場を取り巻く環境も刻一刻と変化してきている。

 

桑本先生「同じ府中市にある奥島病院(医療法人社団 喜平会)に5年間くらい務めていたのですが、手術をした後にリハビリをしてもらうためのフォロー先が、地域になくて困っている現状にありました。そうなってくると、自分たちの病院でほとんどの患者をフォローするしかなくなってくる。頑張れば頑張るほど、今度は我々医師に負担がかかってきます。開業医になろうと思ったのは、地域の患者さんの受け皿になって、リハビリ難民を出さずにニーズに応えられるという理由です。」

 

「患者さんの多くは、口コミで来院しています。当院が成功している決定的な理由として、同じビジネスモデルを展開できる病院が他にないことですね。つまり、リハビリができる病院がないということ。大きい病院にある外来リハビリは、自分の病院で手術をしたところの患者さんで手が回らないところも多い。そもそも手術はしても外来リハビリをやらないところもあります。」

 

また、通所リハビリを併設している理由についても伺った。

 

桑本先生「今の介護保険の仕組みでは、退院した患者さんが介護に関わっていると、医療としてのリハビリが十分に提供できないです。でも、介護保険を使っている方でも、医療的なリハビリが必要な人はたくさんいます。当院は通所リハビリを併設することで、うまく切り替えながら医療としてのリハビリを提供できるように理学療法士・作業療法士と連携しながら行っています。」

 

外来リハビリテーションは医療保険下のサービスであり、介護保険下のサービス(通所リハビリや訪問リハビリなど)と併用することができない。制度の隙間によってリハビリを受けることを諦めている高齢者も少なからずいるようだ。

 

 

最後に接骨院や鍼灸院と、理学療法士・作業療法士が提供するリハビリテーションの違いについても伺った。

 

桑本先生「腰が痛くなって数回接骨院に通ってから、うちに流れて来る患者さんはやっぱりいらっしゃいますよ。理学療法士との大きな違いは受け身でやってもらうものか、自ら動いてもらうか。理学療法士や作業療法士は、国家資格をくぐり抜けてきているので、それなりの高い知識の差を見せて欲しいと思います。手術がうまくいこうが、いかなかろうがリハビリができるかどうかにかかっていると思っています。」

 

「知識はもちろんのこと、理学療法及び作業療法の接骨院等との一番の違いは、トレーニングにあると思います。マッサージするだけではやはり解決しません。ADL訓練もしかりと思います。物理療法を否定するわけではありませんが、やはりそれだけでは無理がありますね。」

 

けやき並木整形外科クリニックホームページ

 ▶︎https://keyaki-ortho.tokyo/index.php

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