PTOTSTが知っておきたい簿記のことーリハ科で使う物品も資産ー

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一回目の反響を受けて、予想どうりではありますが、やはり今日のあるPTOTSTは少ないように思いました。これまでは、それで良かったのかもしれません。

 

しかしこれからは、簿記を知らない療法士がどのような扱いになってしまうのか、これをご覧の皆様はご想像する通りかと思います。今までは、目の前の患者さんのことだけを考えれば良かったのですが、それを支えているのは組織です。

 

組織と患者さん、両方を俯瞰して見られる療法士でなければ、そもそも組織から必要とされなくなります。組織から必要とされなくなった療法士は一体どこへ行くのでしょうか?

 

一見厳しい意見のようにも聞こえますが、未来はどうなっているのか誰もわかりません。だからこそ、今準備が必要なのだと思います。ぜひ、私と一緒に簿記をもう一度学んでいきましょう。

 

それも資産なの!?

 

簿記武夫
こんにちは、前回までは簿記のなんたるかを、大まかにお話ししましたね。今回は、さらに具体的に学んでいきましょう貸借対照表や損益計算書を作成するためには日々の細かい取引を記録する必要があります。簿記ではそれを、仕訳という方法を使って記録していきます。例えば、リハ科で運動用のポールを1,000円で買ったとします。表にすると以下になります。

 

イマイ〜
いきなり始まってますね。でもなぜ、いちいち両方に記入する必要あるんですか?

 

簿記武夫
いい質問ですね。仕訳には4つのステップがあります。まずは行われた取引を、増減2つに分けること。次に、それを勘定項目に置き換えることをします。今回の場合、リハ科で使う物品ですので「備品」に仕訳されて、それを現金で購入しているので「現金」となります。

 

イマイ〜
勘定項目がどれを何に分類するのかわからなくなりますね。

 

簿記武夫
その辺りはおいおいと整理していきましょう。3つ目のステップは、勘定項目が、資産・負債・純資産・費用・収益のどれに当たるのかを考えます。今回の場合「備品」も「現金」も、資産にあたります。

 

イマイ〜
なるほど。ポールも資産なのですね。

 

簿記武夫
そうです。現金ではありませんが、現金と同じ資産ですので大切に使いましょう。次にここが一番重要です。まずは、貸借対照表と損益計算書を思い出して見ましょう。仕訳では、左右どちらに記入するのか、これと密接に関係しています。

イマイ〜
覚えています。資産などが増えた場合は、左、減った場合は右ですよね?

 

簿記武夫
そうその通りです。だから、仕訳の段階でも、2つに分けて記入する必要があるのです。

 

イマイ〜
なるほど。でも、現金っていろいろな形があると思いますが、どこまでのことを指すのですか?

 

簿記武夫
いい質問です。ナイスです。グッドです。現金は普通、硬貨や紙幣のことを指しています。ただ、簿記では、それ以外にもすぐに紙幣へ換金できるもの「通過代用証券」も勘定項目に入ります。この辺に関しては、あまりPTOTSTの方には関係のないことになりますので、省きましょう。

 

イマイ〜
小切手とか、株の配当金とかが入るってことですね。確かにこの辺りは関係なさそうです。

 

簿記武夫
では次、PTOTSTの方にも関係しそうな「預金」の話をしていきましょう。おそらくイマイ〜さんが預金しているのは普通預金だと思いますが、その他に2つあるのをご存知ですか? 

 

イマイ〜
当座預金と定期預金ですよね?PTOTSTには当座預金なんて関係ないと思いますが。。

 

簿記武夫
まぁそりゃそうなのですが、知識としては知っておく必要があるので。。まず、普通預金と定期預金の違いは利息ですね。定期預金の方が利息は高くつきます。ですが、一定期間引き出すことはできません。お子さんの学費を小さい頃から貯める場合に、利用することが多いと思います。

 

イマイ〜
普通預金は、利息が低くていつでも引き出せるってワケですね。めちゃくちゃ頭のいい制度ですよね。作った人すごい。預金って、銀行に預けてはいますが、銀行が投資とか色々なお金に使っているワケですよね?僕のお金を。当然、一定期間引き出せない方が利息が高いワケですよね。まぁ僕の場合は、預金といっても毎月報酬支払いの前には、数百円しか講座には残らないので、預金というよりは残高ですが。

 

簿記武夫
まぁそんなこと言わずに。将来設計のため、しっかり貯金もしましょうよ。話を戻して、普通預金も勘定項目としては「資産」として扱います。何かの支払いで、「普通預金からの引き落とし」となったら、「普通預金(資産)」として勘定項目に記載します。当然、定期預金も同じになります。

 

イマイ〜
当座預金はよくドラマとかで、悪い人が口止め料として小切手を切っているあれですよね?

 

簿記武夫
それはドラマの見過ぎですが、その通りです。小切手を支払うために、預けておく口座のことです。まぁ、ここの詳しい話はいいですね。PTOTSTが次に知っておいて欲しいことは、商品売買の基本的なことでしょう。

 

イマイ〜
そうですね。ある意味では、そういう仕事ではないので、知っておくべきかと思います。

 

簿記武夫
では、説明程度に留めておきましょう。基本的に、商品を売るためには他のお店から商品を仕入れて、仕入れた額よりも高く売ることで、自分のお店に利益が入ります。その流れを記載する方法には三分法と分記法の2種類があります。

 

イマイ〜
へー違う理由がよくわからないのですが。

 

簿記武夫
具体的な内容は避けたいと思いますが、簡単に説明すると三分法は商品を「仕入」「売上」、そして、決算時に使用する「繰越商品」という三つに分割して処理します。一方、分記法は商品売買を「商品」と「商品売買益」という2つの勘定科目をつかった仕訳方法を行います。

 

イマイ〜
はぁ。いまいちわかりませんが…。

 

簿記武夫
分記法では、売上の都度、「商品売買益」という利益を計上するので、利益が一目瞭然です。その代わり、いちいち計算しなくてはならないので、スーパーなどの商品を分記法で行うと、膨大な時間がかかります。これを使うお店は、宝石や時計など呼吸品を扱うお店が取り入れる方法です。

 

イマイ〜
なるほど。商売の内容によっても記入方法が変わるのですね。

 

簿記武夫
その通りです。さぁもう次に行きましょう。次は買掛金と売掛金についてです。

 

イマイ〜
早いですね。買掛金と売掛金についてもいいですが、一旦本日は終わりにしてもらってもいいですか?今回の内容は非常に重要だと思うので、じっくり理解したいです。

 

簿記武夫
承知いたしました。では、次回にいたしましょう。 

 

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