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【評価】体幹に対する評価

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は2ステップテストについて解説しました。本日は同じく評価ですが、体幹の評価に対して解説していきます。

体幹の重要性

臨床の中で体幹に対して介入することは多く、体幹に対する介入で改善する例も多く存在すると思います。しかし、評価に関しては曖昧になりやすいのではないかと個人的には考えており、後輩から体幹についての評価を聞かれることも多く経験します。

 

体幹の介入に関しては様々な方法がありますが、体幹に対して介入することで歩行の安定性や歩行速度の改善を認めること1)歩行時の非対称性を軽減することが報告されています2)。実際に脳卒中の方であると体幹筋の働きが得られにくいことに加え、収縮が遅延することもあり、動作が不安定になりやすい・非効率になりやすいという問題が生じます。

 

また歩行以外にも脳卒中の方で立位可能群と不可群では骨盤の動かせる範囲に差が認められるという報告もされています3)。そのような方に対しても骨盤の可動性・筋力強化を行うことで動作に繋がると考えることが出来ます。このように体幹の機能は動作に密接に関与するため、評価が非常に重要になります。

 

体幹の評価

今回は体幹の評価としてASLR、TIS、FACTについて解説していきます。

ASLR

何度か説明していますが簡易的に体幹の評価を行う際に非常に有効な評価になります。ASLRテストとはactive straight leg raisingの略でSLRを自動で行ってもらう評価になります。元々は仙腸関節の安定化を評価するテストになります。

 

方法に関しては背臥位で膝伸展位にて下肢を5〜20cm挙上します。その際に被験者の下肢の上げづらさ、疼痛、下肢の重さなどの主観的な情報を聴取します。検査者は速さ、動揺、体幹の代償などを評価します。それらをもとに以下の図の様に0〜3の4段階に評価します。

私が実際に臨床で使用するのはアシストにて動作や内観の変化を見る方法になります。基本的に体幹の評価に関しては「体幹の機能低下」ということが分かりますが、どの筋肉が弱化しているかを判断することは困難になります。ASISレベルの圧迫は腹横筋・内腹斜筋の収縮をアシストし、PSISレベルの圧迫は多裂筋の収縮をアシストしていると報告されており5)、非常に有効な手段になります。それに加えて肋骨を下方に誘導することで横隔膜・腹斜筋のアシストも出来ます。

私が臨床の中で使用する流れに関しては以下の方法になります。

【評価】体幹に対する評価

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