本書は、OTに特化した臨床場面でも持ち運び可能なハンドブックです。学生時代の実習ではこのようなハンドブックは重宝され、現職者も持参している場面をよく目にします。
初版は1999年に出版され、非常に長い間OTの臨床を支えているハンドブックがこの度、大幅アップデートされました。具体的な目次に関しては、以下に記載するので改めてじっくりとみてもらえればと思いますが、主なアップデートは各疾患の医療情報ほか、リスク管理、認知症、大腿骨頸部骨折などの情報が大幅に追加されました。
ハンドブックの良さは、暗記するには難しい診断基準や重症度分類はさることながら、各疾患のプロトコールまで記載されているため、学生にとっては大きな手助けとなります。
ハンドブックの使い方
ここからはかなーり個人的な使い方です。本書ハンドブックと言っても528ページもある、なかなか分厚い参考書です。となると、臨床で働く場合どこにしまっておくのか?
デスクにでも置いておけって話ではありますが、内容を見ても緊急的に調べ作業をするための書籍でもありますので、肌身離さず持ちたいと思う人もいるでしょう。
とすると、必要な部分だけ持ち歩くという手段もアリ寄りのアリだと思います。学生の頃は、必要な部分のみポストイットを張っていたと思いますが、今だったら裁断してしまうと思います(出版社や著者の方々すみません)。
裁断し、必要な部分をクリップでまとめればあら簡単。胸ポケットにも入る自分だけのハンドブックが完成します。献本いただいた身で、献本書を裁断する行為は許されるものではないかもしれませんが、本音で書きたいと思っていますので、こちらがオススメの使用方法かと思います。
ぜひ一度手に取り、本書を眺めてみることをお勧めします!
作業療法士必携書待望の大改訂!
【目次】
1 リスク管理
循環器疾患
呼吸器疾患
糖尿病
腎不全
2 脳卒中(頭部外傷,脳腫瘍を含む)
3 パーキンソン病
4 脊髄小脳変性症(SCD)
5 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
6 脱髄疾患
多発性硬化症
ギラン・バレー症候群
7 脊髄損傷(SCI)
8 頸髄疾患
9 末梢神経損傷
10 腱損傷
11 骨折・脱臼
12 大腿骨頸部/転子部骨折
13 切断
14 関節リウマチ(RA)
15 膠原病
16 熱傷
17 がん
18 発達障害/神経発達症
19 認知症
20 スプリント・アームスリング・自助具
索引
編集・イラストレーション協力:ボンソワール書房