パラリンピックまでに準備を
私たちも販売員さん向けに、障がい者向け・高齢者向けの接客法の伝達など、アプローチしたいと次のステップで考えています。
5年後、パラリンピックで障がい者や車いすユーザーが世界中から東京に来るためにも準備が必要です。皆さん店舗に行くことを諦めて、インターネットばかりですね。
店舗に行くだけのお金を稼いでいる、自分で接客を求められる人は限られていてとても難しいです。
理学療法の一つのツールがファッションアドバイス
着にくい服の代表的なものは硬い素材のパンツ、タイヤに巻き込みやすいふわふわしたスカート等。着替えが大変なもの、トイレ動作がスムーズに出来ないもの、座った時に苦しいもの、褥瘡が出来やすいものは着にくいと判断されます。
どうしてもそのようなものを着たい場合は、似たものでチャレンジします。ワンピースではなく、セットアップのものを提供したり。デニムでもスウェット生地のものを選んだり。
生活が不便になると意味がないので、生活を不便にしないで妥協点を見つけます。これからだとコートの袖とかですね。車いすをこぐ時に邪魔になりやすい。あれもやりたいこれもやりたいとあるけど、厳しい物は厳しいからぎりぎりの妥協点を一緒に探していくことが大事だと思っています。
選択肢をいくつか提示してメリットとデメリットを理解してもらい、自分で判断してもらいます。それもひとつの社会経験になります。
私が考える療法士の仕事の一つとしてファッションプロデュースをさせていただいています。これも理学療法の一つのツールであると考えています。 障がいがある人は、完治することが難しいかたもいます。
今の生活をどのようにもっと楽しめるか、理学療法士の知識と技術が合わさっていけばその中でもっと出来ることがあるのではないかと思っています。
岡野菜摘先生経歴
『大好きな服を着て 大好きな人と 大好きな場所へ』をモットーに、理学療法士の知識と技術をファッションに混ぜ込みながら、ブログで発信。
また、デザイナーの鈴木綾と共に、イベント『車いすでお買い物ツアー』を実施中。外出のきっかけ作りや、仲間作りを、ファッションを通して創造している。
選択肢を増やし、自ら選択することの楽しさを伝えることで、車いすユーザーが、自分らしく生きることのできる社会を目指す。
ブログ:「あのモデルさんと同じ服が着られた!車椅子女子の表参道ファッション」http://ameblo.jp/isufuku/
HP:「車いすファッションプロデュース」http://kurumaisu-fuku.com/
キーワード
♯社会参加 ♯理学療法士 ♯褥瘡