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口腔機能低下症の基礎-後編-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。本日は前々回の続きで口腔機能低下症に対して説明していきます。前半が概要中編が評価について解説しました。本日は後編として介入について解説します。

口腔機能低下症

口腔機能低下症は摂食嚥下障害や咀嚼障害の前段階の状態であり、以下の画像にまとめられます。

 

 

口腔機能低下症は①口腔不潔、②口腔乾燥、③咬合力低下、④舌口唇運動機能低下、⑤低舌圧、⑥咀嚼機能低下、⑦嚥下機能低下の7つの要素から構成されています。これらに評価・基準が存在し、3つ該当することで口腔機能低下症と判断されます。

各要素の評価としては以下の図にまとめられます。評価の詳細に関しては前回の記事から確認して頂けたらと思います。

口腔機能低下症に対する介入

ここからは口腔機能低下症に対する介入について解説します。介入の中には指導や意識づけの要素も含まれるので、悩んでいる方にアドバイス程度でも有効になります。

口腔環境

口腔環境に関しては①口腔不潔、②口腔乾燥の2つが関与します。前回も解説していますが、この2つに関しては口腔不潔90%、口腔乾燥70%の方で該当しており3)、口腔機能の低下症の中でも該当する方が多い要素になります。この要素に関して指導的な部分が大きいと思いますが、非常に重要な知識になります。

 

口腔不潔に関しては歯ブラシの指導が非常に有効になります。口腔機能低下症の患者様パンフレットにおいては以下の要素を注意するように記載されています。他の要素としては歯ブラシを1ヶ月に一回新しいものに変更するなども有効になります。この辺りは見落とすことが多いので注意が必要になります。

また歯ブラシが上手く実施できない方には電動歯ブラシを活用することも有効であると考えています。電動歯ブラシの手用ブラシにおけるプラーク除去について調べた研究に関しては変わりなしか電動歯ブラシが優れているとの結果が多く、使用については有効であると考えられます。電動歯ブラシの利点・欠点は以下になります。

口腔機能低下症の基礎-後編-

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