巻き爪とリハビリテーション

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。本日はリハビリとは少し関係が少なそうな爪について解説していきます。

爪の解剖

爪は指趾末節部、背面に位置する皮膚付属器になります。構造については以下の写真のようになっています。

爪母(そうぼ)は爪の根本を包み込んでおり、爪を作る部分になります。爪甲(そうこう)は爪床と呼ばれる軟部組織の上に乗っている爪を指します。爪甲の根本にある白い部分を爪半月と呼び、できて間もない爪の部分になります。

末節骨は指・趾節部の途中までしかないという特徴があります。そのため、指・趾節部に加わる力に関して支えるのが爪甲になります。また、皮膚の保護や感覚を伝える役割を持っており重要な要素になります。

爪の疾患に関しては以下の要素が挙げられます。

巻き爪の基礎

ここからは巻き爪について解説していきます。高齢者には足部のトラブルが非常に多く、爪異常が74.9%、外反母趾が74%であると報告されています2)。外反母趾については以前記事を書いているのでこちらを参考にして頂けたらと思います。

巻き爪の大きな問題としては強い疼痛を伴うことや炎症を伴う陥入爪に繋がりやすい3)ことになります。その結果、活動量の低下やバランス機能の低下につながる可能性があり、放置するのはリスクがあると考えることができます。

巻き爪の要因として考えられている要因としては爪の不適切の処理、外傷、遺伝的要因、不衛生などが挙げられます4)。その他の要因としては荷重の影響も考えられており、寝たきり患者では爪の変形が強いとの報告もされており5)、適切な荷重も必要と考えられています。

巻き爪とリハビリテーション

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