熊本県の大津町にあるリハビリセンターSmile-スミレ-大津では、「しっかりと、実感できる運動空間」をコンセプトに理学療法士や生活相談員、インストラクターが各々の特徴を生かしながらご利用者の目標達成に向けてサービスを提供しているリハビリ特化型半日デイサービスです。今回は理学療法士として、また、チームを率いるマネージャーとして活躍する中本さんにスミレで働く上で大切にしていること、スミレの働くことの魅力についてお話を伺いました。
本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございます。まず、中本さんがEMIASでのキャリアを通じて、大切にしてきたことについてお聞かせください。
私が大切にしていることは「とにかく諦めないこと」ですね。
利用者さんとの向き合い方でも、何か困難があったとしても、そこで「もう無理だ」と判断するのではなく、「どうやったらできるか」を考えることが大切だと思って日々リハビリに取り組んでいます。
諦めないという姿勢が重要だということですね。具体的に、どのような場面でそのような考え方を実践されていますか?
例えば、利用者さんが身体的な制限や病状の進行などで目標を達成するのが難しいと感じられる場合でも、私はとにかく可能性を探ろうとは意識しています。
リハビリの目標を立てる際に、達成までには長い時間がかかることがありますが、それでも「どうすれば少しでも前進できるか」を常に考えています。
時には目標自体を見直したり、アプローチを変える必要があるかもしれませんが、そこを柔軟に対応しながら進めていきます。
そういった諦めない姿勢は、利用者さんにとっても非常に心強いですね。なぜそこまで「諦めない」ということを大切にされているのでしょうか?
2つ理由があります。1つ目は、私自身が専門職として成長したいという気持ちが強いからです。
現場では常に「この状況でどう対応するか」が問われます。そうしたとき、諦めるのではなく、何ができるかを考えることが大切だと思っています。
2つ目は、自分が逆の立場なら、担当してくれる人にも同じように「諦めないで欲しい」と思うからです。利用者さんやそのご家族は、私たちを信頼してリハビリやケアを受けていますから、その信頼に応えるためにも、常に最善を尽くしたいと考えています。
そのような強い信念があるからこそ、利用者さんにとっても信頼できる存在なのですね。中本さんが理想とする「ありたい姿」とはどのようなものですか?
私のありたい姿は「一生懸命であり続けること」です。これは利用者さんに対してだけではなく、スタッフや自分自身に対しても同じです。
愚痴を言ったり、物事をネガティブに捉えるのではなく、常に前向きに取り組む姿勢を保ちたいと思っています。
愚痴を言わずに前向きに取り組むというのは、簡単なことではないですよね。どうしてそのような姿勢を持ち続けることができるのでしょうか?
あまり愚痴を言いたくなることがないんです(笑)。もちろん、ストレスがかかることはありますが、それを乗り越えるための過程だと考えています。
誰かから批判されたり、うまくいかないことがあっても、それは「改善するためのヒント」と捉えています。それに、愚痴を言っても状況は変わりませんから、むしろ前向きに取り組んだ方が良い結果に繋がると思っています。
それは素晴らしい姿勢ですね。中本さんはまだ20代ということですが、どのようにしてそのような考え方に至ったのでしょうか?
実は、10代後半から20歳くらいまでは、あまり良くない考え方を持っていました。「楽して稼ぎたい」とか、効率重視の考え方ばかりで、人のために何かをすることの価値に気づいていなかったんです。
でも、学生時代に色々な経験をしていく中で、「真面目が一番」という結論に至りました。楽して成功している人を見ても、長続きしていないことに気づいたんです。
真面目に働いている人こそ、信頼され、結果を出しているということを学びました。
早い段階でそのような気づきを得たのですね。その後、EMIASに入社し、マネージャーとしての役割も担っているとのことですが、リーダーシップについてどのように考えていらっしゃいますか?
マネージャーとしての役割は「誰よりも行動すること」だと思っています。
チーム全体を動かすために、自分が率先して行動しなければならないと感じています。
もちろん、マネージャーが自分自身で全てを行うのではなく、組織が自律的に動くことが理想だとは思いますが、現場に立つ以上、私が一番先頭に立って動くことが重要だと思っています。
マネージャーとしての責任感が強いですね。そういったリーダーシップのスタイルは、どこから学ばれたものですか?
やはり、EMIASの上司である部長や社長の姿勢が大きな影響を与えていると思います。
彼らは常に「誰かのために」という考え方を持ち、率先して行動している姿を見てきました。
自分がこの会社で働く中で、その姿を見習ってきた結果、私もマネージャーとして同じようなスタイルを取り入れるようになったんです。
尊敬できる上司が近くにいるのは恵まれていますね。中本さんにとって、EMIASが大事にしていることを体現できたと思うエピソードもぜひ教えてください。
ある利用者さんがスミレを最後に利用された2日後に亡くなられたことがありました。その時、ご家族が「本当に支えてもらってよかった」と感謝の言葉をくださったんです。
その瞬間、利用者さんやご家族に対して自分たちができることをやりきったと感じました。
利用者さんが最期まで楽しんでスミレを利用してくださったこと、そのご家族がその瞬間を共に感じていたことに、とても大きなやりがいを感じました。
そのような感謝の言葉をいただくことは、大きな励みになりますね。
そうですね。利用者さんやご家族からの言葉は、私たちスタッフにとって非常に大きな力になります。
だからこそ、スタッフにも「諦めない姿勢」を持ってもらいたいと思っています。
どんなに難しい状況でも、利用者さんに寄り添い、少しでもできることを考え続けることが重要だと感じています。
利用者さんとの関わりだけでなく、スタッフとの関係にも注力されているのですね。スタッフとの接し方で大切にしていることは何ですか?
スタッフの相談には、必ず時間を割くようにしています。どんなに自分が忙しくても、スタッフが困っている時には、手を止めて話を聞くように心がけています。
スタッフが安心して相談できる環境を作ることで、彼らが自分の力を最大限に発揮できるようサポートしたいと思っています。
それはスタッフにとっても大きな支えになっているでしょうね。最後に、今後のEMIASやご自身の目標について教えてください。
私が目指しているのは、スミレをもっと活気のある事業所にすることです。多くの利用者さんが集まり、スタッフ全員が同じ方向を向いている事業所にしたいと考えています。
利用者さんの「その人らしさ」を支えることを大切にしながら、地域に貢献できる事業所を目指していきたいです。
今回は、EMIASグループのリハビリセンターSmile-スミレ-大津で活躍している中本さんの日頃考えている「ありたい姿」やマネージャーとしての心構えなどについてのインタビューをお届けしました。「地域の明日を笑みに変える」をテーマに地域に根付いた活動をしているEMIASグループ。今後もEMIASで活躍するスタッフに聞いてみた「ありたい姿」についての内容を発信していきます。