キャリアコンサルタントが徹底サポート

家族目線で分かる介護のYouTube !! ゆるっとかいごにインタビュー

106 posts

皆さんは普段どのように情報収集をされていますか?

AIやSNS、YouTube など様々な媒体で情報を取得できる時代になりましたが、情報源や信頼性が欠ける発信なども多いのが実情です。

医療と介護を継ぎ目なく提供する必要がある時代、今回はご家族様に介護の現場をわかりやすくお伝えする媒体として、介護の情報発信でも各専門家が情報発信するというのをコンセプトにした株式会社ゆるっとかいご代表取締役の髙橋様にインタビューする機会をいただきました。皆様の臨床や介護サービス等でのヒントになれば幸いです。

-介護のYouTube発信の背景-

三橋
現在介護の情報発信としてゆるっとかいごを運営されておりますが、髙橋様がYouTubeで介護の情報を発信しようと思った背景や想いについてお聞かせください。
ゆるっとかいご髙橋様
私は仕事と介護の両立に関するセミナーを企業向けに行っていましたが、コロナ禍で機会が減り、何かできないかと考えました。介護は情報が重要であり、誰でも情報にアクセスできる状況が必要だと感じ、手軽なツールであるYouTubeでの発信を決意しました。最初は、現在も動画編集を担当している方と、デイサービスを経営している永井さん(株式会社Caihome)の3人で始めました。家族に知識を持ってほしいという共通の想いがあり、その想いが繋がってYouTubeを始めました。
三橋
コロナがきっかけだったのですね。
ゆるっとかいご髙橋様
そうなんです。
三橋
YouTubeで発信する中で、介護のどのような課題を感じ、どのように発信することを大事にされていますか。
ゆるっとかいご髙橋様
現場の介護の中で家族が取り残されていると感じています。家族は情報不足の中で介護と接することで迷い、不安な状況を生み出しています。介護保険やサービスは要介護者本人に向かいがちで、家族のケアが置き去りになっています。家族が賢くなり知識を持つことで、介護される方、家族、介護する人の「三方よし」の循環を生み出したい。難しく考えるのではなく、ゆるっと・かしこく介護をしていただきたいと考え発信しております。
三橋
家族に知識をつけてもらうことは非常に重要だと私も感じます。ケアマネジャーさんによって利用者の人生が変わることもある中で、家族が希望を言えるためにも知識は必要ですよね。

-各専門家が伝えるという価値-

三橋
ゆるっとかいごでは法律の専門家・司法書士や社会福祉法人の理事、現場の介護専門職など各カテゴリーに分けて話されていますが、そのメリットや工夫されている点はありますか。
ゆるっとかいご髙橋様
介護業界は各専門家の縦割りで横のつながりが少ないと感じています。家族は介護の窓口が一つだと思っているのに、施設はこちらの窓口、サービスはケアマネなどあちこちで話を聞くのは大変です。だからこそ、ゆるっとかいごのYouTubeに来れば全ての情報が整うようにしたいと考え、各専門家を呼んで包括的に情報を提供しています。
三橋
YouTubeが窓口となり、自分の都合に合わせて様々なカテゴリーを見られるのは大きなメリットですね。今後、特に伝えたいテーマや活動はありますか。

-伝えたいテーマについて-

ゆるっとかいご髙橋様
今も伝えているテーマを、新しいというよりは、個別性に合わせて多様な角度で伝え続けたいです。異なる専門家が話すことで、人によって「刺さる」言葉が違う。家族の理解を深めることが目的であり、そのための工夫をどんどんしていきたいと思っています。
三橋
エンドユーザーに一番届けたいという気持ちでやられているのですね。メンバーの皆さんも愛されキャラで、素晴らしいチームワークだと感じます。
ゆるっとかいご髙橋様
メンバーが素晴らしいんです。互いを尊重し、介護業界を良くしたいという意識があるので、目的がブレない。家族に情報を届けてより良い介護にしてもらうことが一番大事だという意識を誰もが持っています。
三橋
介護業界で特に課題だと感じていることや、こうなってほしいという思いはありますか。
ゆるっとかいご髙橋様
介護業界が縦割りになりすぎているので、皆さんが横軸で情報を持ってほしいです。ゆるっとかいごのYouTubeを通じて介護の専門家が他の分野の専門家の情報を得てくれるなど、化学反応が起きているのはとても嬉しいです。
三橋
その積み重ねが3万人の登録に繋がったのですね。始めてから何年で達成されたのですか。
ゆるっとかいご髙橋様
5年目です。
三橋
5年で3万人とは素晴らしいです。YouTube以外で、介護の課題解決のために考えていることや行動されていることはありますか。
ゆるっとかいご髙橋様
コロナ前は、介護する家族向けのリアルな座談会やセミナーを行っていました。それがYouTubeの原型です。
三橋
座談会が最初だったのですね。
ゆるっとかいご髙橋様
そうなんです。その経験がYouTubeに活かされました。
三橋
今も座談会はされていますか。
ゆるっとかいご髙橋様
今はやっていませんが、イベントやライブも面白いかもしれませんね。
三橋
YouTubeの視聴者が増えているのでリアルイベントも人が集まって盛り上がりそうですね。

-ゆるっとかいごの魅力とは-

三橋
ゆるっとかいごの強み、魅力、そしてどんな方に見てもらいたいか教えてください。
ゆるっとかいご髙橋様
強みは徹底した「家族目線」です。家族がより良い介護をするためのコツを、専門家目線ではなく、家族がどう考えるかを徹底的に考えながらシナリオを作っています。例えば、在宅の見守りサービスが普及してきておりますが、親に話しをしても中々導入まではいきません。だからこそ、どう伝えたら導入できるか、という視点を大切にしています。見守りポットも「必要だから」ではなく、「私が安心したいから」と伝えることで、「それなら仕方ない」と親も受け入れやすくなります。こうした"使える伝え方"まで具体的にお伝えしているのが工夫ポイントです。
三橋
家族目線は大事ですね。髙橋様自身が介護をされていた経験が大きいのでしょうね。
ゆるっとかいご髙橋様
少し私の経験をお話しさせていただきますと、母が脳卒中で回復期リハビリ病院に入院していたとき、肌の乾燥が気になっていました。たまたま母の足のマッサージにアロマオイルを持っていったところ、看護師さんから「いい匂いですね」と声をかけていただいたんです。そこで、乾燥用のクリームもアロマの癒される香りのものに変えてみました。そして「よかったら看護師さんも使ってくださいね」とお伝えしたところ、「このクリームいい匂いですね」と関心を持ってくださり、自然と母にクリームを塗ってくださる機会が増えていきました。特別なお願いをしたわけではありませんが、ちょっとした工夫で、看護師さんにとっても、母にとっても、そして私にとっても嬉しい結果につながりました。
三橋
私もリハビリ病棟で働いていたので、とても共感できます。病棟皆でアプローチする姿勢が素晴らしいですね。その話も聞いて私もどんな匂いか気になったのでその場にいたら作戦にハマってますね。笑

-ゆるっとかいご髙橋様より皆様へメッセージ-

三橋
最後に、読者の皆様へのメッセージをお願いいたします。
ゆるっとかいご髙橋様
私は、介護する人・される人・その家族、みんなにとっての「三方よし」を実現したいと考えています。家族が正しい情報を持つことで、介護の向き合い方は大きく変わります。家族が変われば、ケアする側にも「より良いケアを届けたい」という前向きな循環が生まれ、その結果、ご本人がより良いケアを受けられることにつながっていきます。ほんの少しの工夫で、介護の景色は変わります。介護に楽しさをプラスしていく。それが、ゆるっとかいごの目指すかたちです。
三橋
ありがとうございます。本日のインタビューを通し髙橋様のお人柄とその周りのメンバー、ゆるっとかいごの想いを聞かせていただきました。専門職の皆さんの心に届く内容だと思います。ぜひ介護の知識や介護に関する法律や身の回りのことなど知りたい方はゆるっとかいごのチャンネル登録やYouTubeをご覧くださいませ!

URL:https://www.youtube.com/@yuruttokaigo

髙橋佳子(たかはし よしこ) 

株式会社ゆるっとかいご 代表取締役
自身の親の介護を活かし「かいごに楽しさをプラスする」をテーマに活動。介護離職防止コンサルタントとして、企業で働く人の「仕事と介護の両立」を支援。著書:親と子の新しいコミュニケーションツール『親ブック』

家族目線で分かる介護のYouTube !! ゆるっとかいごにインタビュー

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事