社会医療法人財団石心会(川崎市幸区、理事長・杉山孝博氏)が、2026年3月期(第17期)の決算公告を官報に掲載しました。事業収益は549億4,600万円で前期比4.2%増、当期純利益は26億3,700万円です。損益計算書の要旨には、1本目に取り上げた医療法人徳洲会の公告にはなかった「収益業務」の行が並びます。社会医療法人という区分の決算を、実物の表を示しながら上から順に見ていきます。
社会医療法人とはどういう区分か
社会医療法人は、医療法第42条の2に基づいて都道府県知事の認定を受けた医療法人です。
認定の要件には、救急医療等確保事業を行っていることが含まれます。救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児医療といった分野のうち、都道府県が作成する医療計画に記載された業務が対象です。
各役員について、本人と、その配偶者や三親等以内の親族、厚生労働省令が定める特殊の関係にある人との合計が、役員の総数の3分の1を超えて含まれないことも要件です。石心会のような財団たる医療法人では、各評議員についても同じ制限がかかります。解散したときに残った財産を国や地方公共団体、ほかの社会医療法人に帰属させると寄附行為に定めていることも必要です。
認定を受けると、厚生労働大臣が定める業務を「収益業務」として行えます。その収益を、開設する病院や診療所などの経営に充てることが目的とされ、会計も本来の業務とは区分して経理します。
損益計算書の要旨を上から読む

官報 令和8年7月7日 号外第152号95ページより作成
損益計算書は、1年間の事業で得た収益と、それにかかった費用、そこから残った利益を並べた表です。実際に現金が動いたかどうかではなく、その1年に発生した分を計上します。金額の単位は百万円です。






