【第1回】2/3（土）臨床につなげる片麻痺上肢のアクティビティ～片麻痺の障害像と上肢介入の基本～
1．片麻痺の障害像
2．上肢介入の基本１
3．上肢介入の基本２

【第2回】2/17（土）臨床につなげる片麻痺上肢のアクティビティ～アクティビティの治療効果-訓練室にある道具編〜
・対象活動の基本誘導
・各種道具の特性と介入１
・各種道具の特性と介入２

【第3回】3/2（土）臨床につなげる片麻痺上肢のアクティビティ～アクティビティの治療効果-日常使用する道具編〜
・各種道具の特性と介入(食事、整容関連)
・各種道具の特性と介入(更衣、入浴関連)
・各種道具の特性と介入(調理、掃除関連)

全3回に渡り、アクティビティの基本から実践まで学んでいただきます。実際の臨床を通して得られた効果的なアクティビティの知見をご紹介致します。

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【髙橋栄子先生が臨床で大事にされている事】

片麻痺の方のリハビリテーションに長く関わってきて確信しているのは、何年たっても、どんなに重度でも、平等に回復の可能性を秘めているという事です。

まずはセラピストがこのことを信じていることが、リハビリをする上での大前提になります。

人の運動や行動の質は、

①個人の影響
②環境の影響
③課題の影響

この３要因によって決定されています。

そしてこれらは相互に影響を受けているということです。

ここから分かることは、片麻痺の方の活動を評価する時には、運動麻痺や感覚障害の評価をするだけでは足りないということです。

環境の影響と課題の影響も考慮したうえで評価をしていくことが大切になります。

適切な評価ができて初めて、適切な介入をすることが可能となるのです。

適切な介入をする時に大切な考え方があります。

必要な感覚-知覚情報に片麻痺の方が気づける方向に誘導する事です。

それに伴って、本来の潜在能力が発揮され、適応行動を再獲得する方向に向かっていきます。
　
今回は、空間操作や巧緻活動を余儀なくされる複雑な上肢機能をテーマにどう向き合っていけば良いのか、ということについて一緒に考えてまいりたいと思います。

最後になりますが、

作業療法とアクティビティには、皆様が感じている以上に、大きな可能性があるということを知っておいてください。

そして患者様にも、もちろん大きな可能性があることも。

このセミナーを通じて、ぜひその可能性を信じられるようになっていただければと思っています。

講師紹介）

髙橋栄子先生（リニエ　リハビリセンターアルファ武蔵境　作業療法士）

◇経歴
国立仙台病院附属リハビリテーション学院卒業
リハビリテーション天草病院勤務
富士温泉病院勤務
現在、富士温泉病院非常勤
自費事業　リニエリハビリセンターアルファ武蔵境勤務

◇資格等
作業療法士
活動分析研究会副会長
環境適応講習会講師、コーディネーター

◇著書
『活動分析アプローチ』2005,青海社
『重度障害者への活動分析アプローチ』2013,青海社
『中枢神経疾患に対する作業療法』 2009,三輪書店
『疾患別作業療法における上肢機能アプローチ』 2012,三輪書店
『臨床OT ROM 治療』 2015,三輪書店
『作業療法ジャーナル 増大特集 「ADL を問う」』2003,三輪書店
『臨床作業療法「したい、されたいエンパワーメント～人が変わる・人を変える」』 2008,青海社
『活動分析研究会　特別公演抄録集　「Activity ～機能的場面での関わり～」』2012
『活動分析研究会　特別講演抄録集　「感覚・知覚・認知に対する活分アプローチ」』2014活動分析アプローチ編集

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士　など

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