キャリアコンサルタントが徹底サポート

第182回 ベストリハ株式会社 代表取締役 理学療法士(PT)渡邉 仁社長no.2

3884 posts

 

「任す」ということ

渡邉社長4

 

——— デイサービスと訪問リハを経営し、しっかり棲み分けさせているのですね。

 

渡邉先生最初は全てがいいものだと思っていました。けどフォローが出来ない部分がありました。私が起業しはじめた頃、パワーリハが流行りました。しかし弊社ではマシンを置いていません。「マシン置いていないんですか?それでリハができるんですか?外出ってレクですよね?」と。当初はすごくいわれました。

 

その時は個別リハがすごくいいことのように言われていて、今のような考え方が浸透していなかったためです。もちろん、療法士がちゃんと評価して結果を出している所も沢山あります。すごいことだと思います。

 

しかし、長い目でみたときに、将来保険点数が下がっても、それを続けられるのかが問題です。もし、続けることができないのであれば、必ずしも、良いことではないと思っています。

それで今のやり方で少しずつ結果が出せるようになり、広げていく、という地道な活動を続けています。

 

——— 実際、現場でやられているリハの内容ってある程度決まりはあるんですか?

 そうですね。中の運動メニューはある程度決まりがあります。負荷量とか回数みたいなものは専門家にお任せしています。だんだんやっていく中で負荷量は増えますが、そのメニューに当てはめている部分はどうしてもあります。

 

ただ、店舗ごとに内容は任せているのですが、店舗の中で個別リハをしている人もいました。そのスタッフが退職し、引き継ぎをしたら、結局痛いからとマッサージをしているだけということがわかりました。依存させてしまうのはダメな方法だなと改めて感じました。

 

「任す」というのは、そういう方向に行ってしまうリスクもあります。結局そういう方法をとろうとすると、レベルの高い人たちが働いている必要があると思います。

 

「なぜやっているのか」を考える重要性

HNCK9279

——— 店舗拡大をしていくと、今のような企業理念が薄れるという問題も発生してくると思います。その辺の対応はどのように行っていますか?

渡邉先生理念に関しては言い続けるしかありません。後はリーダー次第ですね。リーダーがいかにうまく伝えてくれるかというのはすごく大事です。

 

何のためにやっているのか、結構忘れるんですよね。デイサービスだと人が集まる場所ですので、価値観の相違がありますよね。そこだけしか見られないと、問題解決にはなりません。そのためにも理念が必要になってきます。

 

5店舗目くらいの時に、私が現場から離れた頃、一番ごちゃごちゃしました。それまでは、自分の背中で語ることができましたからね。その頃は、みんなが楽しくない時期で「なんで分かってくれないんだろう?なんでやってくれないんだろう?」と考えていました。

 

原点に立ち帰って、「なんのために自分はやっているのだろう」と考えました。「そもそもなんでやっているのか」ということを考えることで、上手くいく様になりました。それが理念です。そこでみんなにも伝えるようになりました。

 

私がいなくても伝えてくれる人が出来、それがいい組織作りに繋がりました。人員に関して、弊社は結構求人が多く、去年ですと、60人くらい採用しました。時期や店舗の問題で足りないこともあります。その時はマネジメント層が入り、なんとかしています。

 

人数が少ない場合、意外と団結力が生まれるいいタイミングだったりします。そういう事業所は、みんなが辛い経験をしているので、すごくいい職場になります。だから新入職の人にも手厚くしてあげられます。少ない・足りてないというのは、必ずしも悪いことではなく、良い方向に向かうという場面を数多く見てきました。なるようになるんだなと感じますね。

 

ーーー社内の組織化はリハビリテーションとよく似てますね。

渡邉社長:確かに。問題をみつけたときにさあどうするかって考えますね。

 

*目次

【第1回】なぜ訪問看護ステーションをやっているのか?

【第2回】なぜやっているのか」を考える重要性

【第3回】人材はジェネラリストを求められている。

【第4回】気になる!年収は・・・

 

ベストリハ株式会社 求人・訪問リハビリテーション見学のご案内

ベストリハ株式会社様から現職者の皆様限定で、素敵な提案をいただきました。今の時代、働きながら別の現場をみる機会は、学生の実習があった頃に比べ非常に少なくなってきていると思います。

 

そこで、「地域リハビリテーションに興味のある現職者」の方々を対象に、訪問リハビリテーションの現場を見学できるよう、体制を整えていただきました。

 

ぜひこの機会に、一度、これからの「地域リハビリテーション」をその目で見て、肌で感じてみてください。

 

【ご希望の方はこちらからご連絡ください】

ベストリハ株式会社 総務 本田、安蒜(あんびる)宛

tel:03-5813-9897 mail:info☆bestreha.com(☆を@に変えてご連絡ください)

※参加希望の方は、「POSTの記事を見ました。訪問リハの見学希望です。」とお伝えいただくとスムーズです。

 

営業時間:平日8:30~17:30 

記入項目:氏名、連絡先

(メール返信する際、迷惑メールに設定され届かない場合があります。メールが2営業日経っても届かない場合は、お手数をおかけしますがもう一度お問合せ下さい。連絡番号をご記入頂いた場合は、連絡させて頂きます。)

 

【求人情報】

ベストリハ株式会社では、訪問リハビリテーションに興味のある療法士を募集しています

詳しくはこちらをご覧ください。

 

渡邊 仁先生 経歴

ベストリハ株式会社 代表取締役

ホームページ http://bestreha.com/

フラットデザイン2

第182回 ベストリハ株式会社 代表取締役 理学療法士(PT)渡邉 仁社長no.2

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事