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脳卒中発症後の実行機能障害は、身体機能に悪影響を及ぼすのか【論文から学ぶエビデンス】

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Aging and Chronic Diseases by Andrew Cuff, BSc (Hons):

(訳:Kenji Iwata)

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脳卒中発症後(post-stroke:PS)の、実行機能(executive function、例えば認知、計画を立てる、問題解決、短期記憶、注意、など。前頭葉が支配する機能として知られている)と身体機能の関連性はまだあまり行なわれていない。

 

脳卒中発症後の複合的な理学療法介入は認知機能のなかの特に実行機能が必要である。この横断的パイロット研究は、脳卒中発症後、実行機能や基本的パフォーマンスや複雑な歩行課題の関連性を調査することを目的とした。

 

20名の参加者は、地域密着型の脳卒中民間非営利団体と外来診療をおこなっている2つの都市病院から募集された。評価の組み合わせは、実行機能を測定するにあたり、Trail Making TesT(TMT)、ストループ・カラーワード・テスト、Zoo Map test(BADS)、前頭葉機能検査(Frontal Assessment Battery:FAB)、Digit Span backward testが使用された。通常または応用(3通り)の10メートル歩行テストは、脳卒中発症後の理学療法介入の様子を真似るために使用された。

その他の評価はMMSE(Mini-Mental State Examination)、Motor Assessment Scale (MAS)を含んだ。

 

参加者の実行機能の得点、年齢、教育歴の観察上の比較では実行機能障害は55%-100%の間の範囲にわたると証明された。実行機能のパフォーマンス低下は、通常歩行と比較して応用歩行のパフォーマンス低下に頻繁に関連した。MASは全ての実行機能と有意に関連しなかった。

 

脳卒中発症後の実行機能障害は、身体機能に悪影響を及ぼすかもしれない。 理学療法士は、脳卒中発症後に身体機能向上を目的とするリハビリテーション戦略を展開する際に、実行機能障害を考慮にいれるべきである。

 

> From: Hayes et al. Physiotherapy 99 (2013) 165-171. All rights reserved to The Chartered Society of Physiotherapy.

アナトミー理学療法

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