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訪問看護と訪問リハの役割

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訪問リハがはじまった歴史的背景

LE訪問看護

昨今、医療から地域へと私たち療法士の仕事はシフトしてきました。その流れとともに、訪問リハビリテーションの需要は年々増加しています。しかし、そもそも訪問リハビリテーションが始まった歴史的な背景は、なんだったのか?それを調べていくと、あることに気がつきます。

 

まずは、その歴史を追っていきましょう。

 

まずその始まりは、1981年(昭和 56年)まで遡ります。最初は、インスリンの在宅自己注射指導管理料の導入によって、診療報酬上の在宅医療が制度化されたことからはじまります。

 

日本における訪問リハの歴史は、1982年(昭和 57年)に制定された老人保健法からはじまり、創設された老人保健事業において、市町村で提供される予防サービスからスタートしました。

 

その内容は、健康教育、健康診査、機能訓練および訪問指導など、リハビリテーションが地域で機能訓練や訪問指導として提供されることとなりました。

 

1986年(昭和61年)には、可能な限り家庭を中心とした日常生活の場での必要な医療,看護,介護が行われるよう、在宅看護の充実などにより、地域における在宅保険・医療サービスの拡充を図ることが明確化されました。

 

1992年(平成 4年)には、老人訪問看護制度が創設され、訪問看護ステーションから、看護師,理学療法士,作業療法士など による在宅での看護・リハビリテーションが実施されることになりました。

引用:金子満寛:訪問リハのグローバルスタンダードを考える.理学療法学 第 40 巻第 8 号 563 ~ 566 頁(2013 年)

 

実は当初、地域リハビリテーションの意義として今でこそ、その重要性が叫ばれている“予防”からスタートしていました。また、在宅でのサービスは、在宅看護からスタートしていたのです。

 

つまり、訪問看護のサービスの一部として、訪問リハビリテーションが開始されたということです。

 

訪問看護の中の訪問リハ

訪問リハビリテーションの歴史を辿ると、訪問リハビリテーションのあるべき姿が、あらわになりました。おそらく、私たち療法士は訪問看護に対する内容や意味をしっかりと理解できていないでしょう。

 

ここで言いたいことは、優劣の話ではなく、「訪問看護と訪問リハの役割を明確化し、それぞれの専門性を生かした業務にあたるべき」と、いうことです。

 

私たちの専門性を発揮するためにも、訪問看護の役割をしっかり理解し、業務にあたることが、結果として必要としている方に届けられるサービスなのではないでしょうか?

 

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