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理学療法士(PT)宇原理紗先生

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理学療法士を目指したきっかけ

 持病により小さいころからよく病院に通っていたため、昔から人を助ける仕事がしたいと思っていました。また、母親が保健師として働いている姿を見ていて、働く女性はすごい!と子供ながらに思っていました。それから医療業界に興味を持ち始めてから理学療法士という職業があることを知り、調べていくと自然と「やってみたい」という気持ちが湧いてきたのを覚えています。高校3年春までは看護師を目指していましたが、実際に曾祖母がリハビリを受ける姿を見て、理学療法士の先生とお話したことが大きな転機となり、高校3年の夏に志望校を変え、理学療法士を目指しました。

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現在の仕事

 現在総合病院から異動し、介護施設で仕事をしています。総合病院勤務の時には回復期病棟を担当していたため、期限内でのゴールを見据え、守られた環境でリハビリをしていましたが、現在では主に通所リハビリを担当しています。利用者の生活場所は在宅であり様々な環境を考慮しながらのリハビリとなるため、学ぶことがとても多いです。機能面・精神面のケアをしながら在宅生活が安全に送れるようにアプローチをしています。また、在宅生活をフォローしている家族やケアマネージャー、ヘルパーとのやり取りの中でリハビリの理解を得られるよう説明をするため、日々理学療法士の役割は何か考えながら仕事をしています。

働く女性として

昔に比べ遥かに社会で活躍している女性が増えてきていると思います。同じリハビリ職でも出産を経験し、育児と仕事を両立している方もたくさんいて、とても尊敬しています。しかし、そのために自分を犠牲にしてしまい、体を壊す方も多くいます。そして両立は困難であり辞めていく方もみてきました。もっと働きやすい環境があればと思うことも多いです。私自身もいずれ子供が欲しいですし、子育てをしながら仕事をしたいと思っています。このような時代となってきたからこそ、自分にできることはないかと考えることも多く、同じ女性として、理学療法士としてケアができるよう視野を広めながら日々勉強しています。働く女性として社会貢献していきたいですね。

リハビリ職を目指す学生の皆さんへ

 私は進学校に通い、「大学で理学療法士の勉強がしたい!」と思っていました。でも部活ばかりやっていた私は目標に及ばず、大学には行けませんでした。今、理学療法士の養成校は乱立していて、正直私にもどこが良いかはわかりません。選べばどこでも入ることができる時代だと思います。私は学力もそうですが、家庭の事情もあり地元の専門学校に進学しましたが、今は地元から離れ、「理学療法士」として働けています。当時は悔しい思いがありましたが、今はそう思いません。もちろん学ぶ環境や先生、仲間にはそれぞれの学校で違いはありますが、みんな目指すところは同じです。合格すれば皆同じスタートラインですから。諦めずに、目的を持って努力することが大切です。その気持ちがあれば、目の前にいる患者さんを諦めずに治すことができ、笑顔にすることができるはずです。  

宇原理紗先生の経歴

職業:理学療法士

病院名:足立区内介護施設 経験年数:3年目 出身校:マロニエ医療福祉専門学校
理学療法士(PT)宇原理紗先生

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