慶應義塾大学が開発を進める、最先端の脳卒中リハビリ施設。そこに設置される「ブレイン・マシン・インターフェース」について

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脳と機械を直接つなぐブレイン・マシン・インターフェース(BMI)。近年のテクノロジーの進化は著しく、世界を席巻する企業がこの技術に注目している。

 

テスラ社の創設者、イーロン・マスク氏は、新会社ニューラリンクを立ち上げ「人間の脳とコンピューターを繋ぎ、思考のアップロードやダウンロードする技術」を開発するというアイデアを掲げているし、フェイスブックは「 BMI を使って、言葉を発したり文字 を書いたりするときの脳情報を読み出し、念じるだけで文字入力が可能なテレパシー技術」を開発を進めていることを公表している。

 

しかし一方で、無秩序に思考が読み取られる危険性や、人間がサイボーグ化していくことの是非といった倫理的な懸念が、社会で急速に広がっている。

 

それを受け、慶應義塾大学 牛場潤一准教授(リハビリテーション神経科学研究室) は、ドイツ、米国、カナダ、スイスの研究グループと共同で、BMI技術の急速な社会展開に対して遵守すべき倫理綱領 3 基準を策定し、Science誌に6月30 日、声明として発表した。

 

1)「BMI 動作が引き起こした事故や事件に対する法的責任の明確化(行動責任)」

2)「読み出した脳情報の保護、脳への不正なアクセス防止(個人情報保護)」

 3)「技術情報の正確かつ迅速な開示に基づく倫理規範の熟成と社会受容の促進(社会啓発)」

詳しくはこちら:慶應義塾大学プレスリリース

 

BMIは医療技術への応用も2000年頃から本格化している。

 

外部からの刺激に対する脳の反応を読み取って機械・装置を動かすタイプと、自ら強く念じたときに起こる脳活動の変化を読み取るタイプに大別できる。

 

前者はALS患者などの口頭での意思疎通が困難な方に対して、視覚刺激に対する脳波の変化から、記者の意思を推定しアバターが代弁するようなものがあり、後者は、頭に着けた脳波を解析するセンサーが変化を検出し、腕に電気刺激を加えるようなものが開発されている。

 

なお、同大学(慶應義塾大学)は現在、19団体で連携し、脳卒中の重度麻痺患者を対象にした最先端リハビリ施設「スマートリハ室」の新設を進めており、そこにもBMIを活用した医療機器が設置される予定だ。

詳しくはこちら

▶︎https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170501-OYTET50042/

 

この施設は、今年11月に神奈川県藤沢市の慶大キャンパスの隣に開設され、BMIの他にもHANDS療法、NIRS−NF、ロボット装具などが設置される構想である。

 

今後、臨床研究が進められ、最新テクノロジーをリハビリ応用する流れは益々加速していくことが予想される。

 

我々療法士は「学校で習っていないから」と言わずに、情報に目を向けていくことが必要だ。

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