こんにちは!カッパ整体グループ マネジャーの伊藤です。今回は、主に若手セラピスト向けに、キャリアデザインのきっかけになるように給与に関する事をお伝えしたいと思います!
I. 理学療法士の給与の現状
理学療法士の平均年収は約432万円で、全産業平均や他の医療専門職と比較して低い水準にあります。新卒の初任給は月24.86万円程度ですが、経験年数を重ねても大幅な昇給はしにくいのが現状です。ただし、理学療法士の平均年齢が比較的若いため、統計上の平均年収が低く見える側面もあります。
II. 理学療法士の給料が上がりにくい2つの理由
診療報酬制度の壁: 理学療法士の給与は、個々の成果ではなく診療報酬の点数制に強く縛られています。点数を高めるには主に2つの戦略に限られてきます。①施設基準を高めて1単位あたりの診療報酬を高くする、②セラピストあたりの取得単位数を多くする(最大24単位/日)①に関しては施設基準なので、セラピストが頑張って解決する問題ではなく、環境要因が大きくなっています。全てのセラピストが平等に享受できるメリットにはなりません。また、②に関しては、1日に24単位のリハビリを実施するということは8時間労働のすべての時間でリハビリを提供しなくてはいけません。それでは、記録や書類作成の時間は必然的に残業ということになります、、。
昇給のペース:年功序列と施設規模の影響: 多くの医療機関では年功序列制度が残っており、大幅な年収アップは望みにくいのが実情です。また、勤務する施設の種類も給与に大きな影響を与えます。私が以前在籍していた職場では、年齢給というものがありました。
II. 若手理学療法士が給料アップを目指す具体的な方法
専門性を高める:認定・専門理学療法士などの資格取得: 上位資格の取得は、職場での資格手当や昇給・昇格、将来的な診療報酬加算につながる可能性があります。それによって施設から重宝され、管理職につきやすくなるという可能性も考えられます。おすすめは、単に「整形に特化」するのではなく、「整形の中でも膝関節疾患」などのように、より細分化させた上での突出が望ましいでしょう。
キャリアパスを戦略的に描く: 管理職を目指す、他職種連携・介護分野での活躍、教育者・研究者としての道など、多角的なキャリアパスを視野に入れることが重要です。いずれにしても行き当たりばったりの選択ではなく「戦略的に描く」という点が重要です。「管理職を目指す」のであれば、例えばですが「マネジメントを学んでおこう!」とか、「養成校教師を目指す」のであれば、「講義や研修がうまくなるように、リハ課の中で勉強会を開こう!」など、逆算した行動が取れるようになります。
働き方を変える:転職や副業、そして独立の可能性: 給与水準の高い施設への転職、訪問看護ステーションへの転職、理学療法士の知識を活かした副業、自費リハビリテーション施設などでの勤務や独立などが考えられます。ただ、ここで注意すべきなのは、「給与が上がるから転職する」という選択です。いろいろなセラピストを面接でみてきた私が思うのは、優秀な人材ほど、転職の目的が明確です。「やりたいことに当てはまるから」「将来像に近づくために必要なステップだから」「〇〇の面で成長をしていきたく、それができそうだから」などの目的から逆算した理由も併存していることが重要だと思います。
IV. まとめ
理学療法士の給料が上がりにくい背景には構造的な課題がありますが、個人の努力と戦略によって未来を切り開くことは十分に可能です。専門性を高め、働き方を見直し、キャリアパスを戦略的に描くことで、給料アップだけでなく、理学療法士としての充実したキャリアを築くことができます。カッパ整体グループでは、確かなキャリアパスを用意しております。経験年数ではなく、成果に応じて昇給可能なキャリアパスの元で、セラピストとしての「真価・本領」を発揮しませんか?この記事が、理学療法士の方々のより良いキャリアデザインの一助となることを願っています。
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