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第四回:呼吸の専門家がなぜ、栄養・嚥下部門へ?【日本理学療法士学会 栄養・嚥下理学療法部門 運営幹事 | 中島 活弥先生】

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発信し続けたことで得たチャンス

— 先生は協会の方でもお仕事をされていると思います。しかし、なぜ呼吸ではなく栄養・嚥下なのでしょうか?

 

中島先生 これは私も未だに理由がわかっていないのですが、網本和先生(首都大学東京)から突然メッセージをいただきまして、「第50回の学会で座長をお願いします」というご連絡をいただいてからになります。

 

おそらくですが、「医療と在宅呼吸管理勉強会」など外部の活動を私が発信しているのを見ていてくれ、お声がけいただいたのだと思います。その時改めて「発信することは大切だな」と実感しましたね。

 

正直、担当するテーマに関しては詳しくはなかったので、猛勉強して参加型症例ディスカッションの座長を務めました。

 

当日は、皆さんになるべく多くの発言をして頂きたいと思い、座長席ではなく会場にマイクを持って直接私が聞きにいく方法を提案しました。共同座長から驚かれながらもご了解を貰えましたが、多くのご質問を頂き、フロアへ降壇することはかないませんでした。 (笑)

 

しかし、参加者にはあることだけを伝えました。

 

「ここには若手もベテランも、色々な専門の方もいます。なるべく発言は、わかりやすい言葉で質問、回答をお願いします」

 

と、お伝えしました。後から聞いた話ですが、それが好評をいただいていたようで、結果的に、やってよかったなと思いましたね。実際に、質問も意見交換もたくさんあり、いい時間を過ごすことができました。

 

その後、網本先生から「新しく学会に、5部門立ち上がります。中島先生、栄養・嚥下部門の運営幹事をお願いします」と、そこではじめて任命されました。それからPTジャーナルから摂食嚥下の執筆依頼をいただき、執筆させていただきました。

 

今考えると、網本先生からのメッセージとして「執筆を通して勉強しなさい」ということだったんだろうなと思います。笑

 

 

ー そもそも、協会と学会・部門というのは何が違うのでしょうか?

 

中島先生 私自身もこのあたりは問題かなと思っていますが、今回の質問のように理学療法士の会員自体がその違いを知らないということです。大雑把に説明しますと、協会は職能団体で、学会・部門というのは学術を担当しています。

 

協会は「理学療法士の地位向上を通じて、国民の皆様の医療・保健・福祉の向上を目指す」とあります。

 

国や国民、会員と意見交換をします。学会・部門は「理学療法の有効性を社会に発信していきます。」とあります。会員との意見交換の中で上がってきた提案を、職業的問題は協会に、学際的な内容は学会に吸い上げてもらうことが我々の仕事でもあると思っています。

 

今回、私が、部門の仕事をする中で一番伝えたいことは、内容というよりも私が今の仕事をできるまでになれたことです。

 

先ほども、お伝えしました通り、私は学生時代「理学療法士には向いてないよ」と言われ、理学療法士になれないところまでの「挫折」を経験しました。

 

しかし、あらゆる人の手助けと、ちょっとしたチャンスを確実に掴んできた結果が、今の仕事に繋がっていると思っています。今はそれを実感している途中です。

 

次のページ>>持論

 

【目次】

第一回:苦い思いの実習と運命の出会いに恵まれた実習

第二回:突然のスカウト

第三回:呼吸ケアサポートチームの結成

第四回:呼吸の専門家がなぜ、栄養・嚥下部門へ?

最終回:持論

 

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中島先生のプロフィール

平成6年  東京衛生学園専門学校リハビリテーション学科 卒業 理学療法士 免許 

     財団法人 緑成会 緑成会病院 リハビリテーション部 入職 

      小平市機能訓練指導員、東京都医療技術員非常勤職員

平成12年 専門学校東都リハビリテーション学院 専任講師

      目黒区保健所 公害保健事業 

      呼吸器リハビリテーション 喘息管理コース講師

平成14年  理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 養成施設等教員講習会修了

平成16年  一般財団法人同友会 藤沢湘南台病院 リハビリテーション科  

      神奈川県厚木保健福祉事務所大和センター非常勤職員

平成18年  3学会合同呼吸療法認定士 取得 

藤沢湘南台病院 呼吸ケアサポートチームサブリーダー

平成27年  呼吸ケア指導士(初級) 取得     

平成28年  藤沢湘南台病院 呼吸ケアサポートチーム チームリーダー

〇所属学会

日本理学療法士協会

日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

日本リハビリテーション栄養学会

〇公職

日本理学療法士学会 栄養・嚥下障害理学療法部門 運営幹事

〇研究会

医療と在宅呼吸管理勉強会 副会長

○執筆

・中島 活弥;訪問理学療法士からみた在宅介護者の暮らしと健康 (特集;重度障害児・者を介護する家族の暮らしと健康) 、リハビリテ-ション (403), 12-16,1998-05

・中島活弥,熊切 寛,徳田有美,他:理学療法士などによる 吸引業務に関する院内講習会開催とその評価.呼吸ケア,11:98-103,2013

・中島 活弥:臨床実習サブノート臨床実習のリスク 地雷を踏むな!・4 摂食嚥下障害.理学療法ジャーナル,9:888-895,2016

・中島 活弥、西川 正憲、熊切 寛、他:特集 呼吸器在宅医療のサイエンス地域に根差した呼吸器在宅医療・介護の体制作り―湘南東部医療圈での多職種参加型「医療と在宅呼吸管理勉強会」の目的―、THE LUNGperspectives,25(1),60-65、2017

【専門分野】

呼吸ケア(喀痰等吸引、排痰)、呼吸器リハビリテーション、リハビリテーシ

ョン栄養、栄養・嚥下理学療法

 

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