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運動神経の束をiPS細胞から作成|ALS治療の躍進に期待 

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iPS細胞の有用性がまた1つ報告された。 

今までiPS細胞から単独の運動神経を作成することは可能であったが、今回の実験では、より生体の環境に近い運動神経の束を作成することに成功している。 

 

東京大学 生産技術研究所の池内 与志穂 講師と藤井 輝夫 教授らは、ヒトiPS細胞から作製した運動神経(注1)を、独自に開発した親指ほどのマイクロデバイス(微小装置)内で培養することにより、運動神経の神経線維に構造が似た束状の組織を人工的に作り出すことに成功しました。 

詳細を読む(引用元):https://research-er.jp/articles/view/64364 

 

iPS細胞で作った約1万もの運動神経を独自開発した容器で培養する。

され伸びた軸索が、容器に設置されている細い管を通って行く際、軸索同士が接着し運動神経の束が形成されたとのことだ。 

 

更に、過酸化水素水による酸化ストレスを加えたところ、組織の損傷がみられ機能が低下した。これは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の病態の一因を再現した状態であり、損傷メカニズムや修復過程、予防法の解明に貢献することとなりそうだ。 

 

現在、ALSに対する有効な治療法は見つかっておらず、承認されている薬剤も数ヶ月の延命治療が可能なだけである。 

今回の研究を用いて、ALS治療法の確立や新薬の開発が望まれる。

運動神経の束をiPS細胞から作成|ALS治療の躍進に期待 

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