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第二回:慢性痛の4つの評価バッテリー|江原弘之先生【痛み治療から考えるリハビリの可能性】

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では評価はどうしていけばいいかということなんですけれども。VASで今日痛みはどうですか?と聞いてしまうこともあるんですが。

 

これはもう先ほど名前が出た松原貴子先生、慢性疼痛のリハビリテーションといえば、の方ですけども・松原先生も『痛みはいくつですか?と聞かへんよな~』と言っているように、(痛みの程度を)聞かないです。

 

僕は最初と最後、リハビリの1回目とはリハビリ今日で終わりですというところくらいでしか聞かないです。

 

じゃあどう聞けばいいかというと、『今日調子どうですか?』という聞き方にする。

 

痛みのことを言ってくる方はまだ痛みに目を向けすぎているのですが、例えば自主トレを指導したとします。(2回目に問診すると)その自主トレのことを一番最初に『しましたよ』とか(話したり)もしくは『運動をしませんでした』というような言い方をしたとしたら、痛みから目が離れているので、この人治ってきているなという評価にもなります。

 

VAS、NRSは初期・最終評価でとどめておいて、どういった時に痛くなりますか?どういった時に痛みが軽くなりますか?という聞き方をすることが多いです。また運動のあとリハビリが進むと、これやると痛い、痛くなっちゃったので自主トレやりませんでしたというような方が多いと思うんですけど、やっている最中から元々の主訴の部分が痛くなったら、という場合と、EIPというのはリハビリが終わった後に、後から痛くなってきたexercise induce painというものです。

 

そういった場合とあとは、他の場所が痛くなってきたという場合、があると思います。元々の痛みがひどくなったら(その運動は)中断にします。あとから痛くなってきたは回数を変えてみましょうかとかやり方を変えてみましょうかというのがいいと思います。

 

で、ほかの部位の筋肉痛、ほかの部位が痛くなってきた(場合)はもうやってくださいという感じで、『痛みをすべて治療すべきではない』というのがこの辺からも評価できると思います。このような振舞い方をしていくべきです。ここを治療対象にしちゃうと、痛みが広がってくる方も結構いらっしゃいますので、痛みの評価は気を付けた方がいいと思います。


 で、この評価バッテリー、この4つを使うことが多いです。

 

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第二回:慢性痛の4つの評価バッテリー|江原弘之先生【痛み治療から考えるリハビリの可能性】

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