世界は思ったよりも自分の身近にある|近藤 竜輝

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今まで連載記事を見てくださった皆さんありがとうございます。今回で最終章となります。まだ見てない人は全部みてくださいね!笑

 

前回までは僕が海外で生活することになった経緯や、実際に海外でどんな風に生活しているのかをお伝えしました。今回は海外で過ごして感じたこと。そして今後のことについてお伝えしようと思います。前回にもお伝えしたように、私はいまバンクーバーにあるスターバックスで唯一の日本人スタッフとして働きながら英語を勉強しています。バンクーバーは移民大国です。特にアジア系の移民が多く、中国、韓国、フィリピン、インドなど様々な国の人が生活しています。

そしてその人たちの共通言語それが英語です。日本語にも方言があるように英語にも種類があります。移民の多いバンクーバーでは本当に多くのタイプの英語が飛び交っています。私たちの母国語である日本語は英語と発音が大きく異なるため、日本人が話す英語にも独特の癖があります。

 

そしてそれらの癖はなかなか直らないものなのです。つまり移民大国であるバンクーバーで働いている私は色んな国の癖のある英語を聴き取らなくてはなりません。それに日々悪戦苦闘しています。どんな仕事であれ相手の伝えたい事がわからないなんてことはあってはならないですから。とにかく必死で聴きます。最初はこの環境をすごく不便だと思いました。なんで色んな国の人のアクセントや表現に慣れたり、覚えなくてはいけないんだろう。もっと綺麗な英語が聞きたい。

 

そんな風に思ったことも正直あります。ただ、僕の今後の目標をしっかりと考えた時に、今の環境がとても恵まれてる環境だということに気づかされました。これまでの章でも少し話しましたが、私の最終的な目標は日本の医療と世界の医療を繋げる仕事をすることです。そのために英語は必ず必要なので今必死に勉強しています。医療の分野で英語を活かしたいと思っているので、理学療法士としての活動も少しですがインターネットを使用して継続していますし、それに必要な知識の勉強も英語と合わせてしています。

 

その目標を考えた時にふと思いました。日本と世界を繋げる仕事がしたいならより多くの人とコミュニケーションがとれなくてはダメなんじゃないか。そもそも英語に綺麗なんて概念ないんじゃないか。英語を使って仕事をする場合に、相手が英語を第1言語としているかどうかなんてことわかりませんよね?

 

むしろビジネスとして英語を使用するのであれば第1言語としてない場合が多いと思います。私も海外で生活するようになってから改めて実感しましたが、ほとんどの国の人たちは2ヶ国語、3ヶ国語を平気で話します。むしろ日本が母国語しか話せない人の割合が1番多いんじゃないかとさえも感じています。それほど、海外に出ると英語は話せて当たり前の環境になるわけです。日本ではもうすぐ東京オリンピックがあります。

 

POSTさんでも話題になっていたオリンピックボランティア問題ですが、仮にオリンピックで英語を使ってボランティアをするところを想像してみてください。オリンピックにでている人の多くは英語を第1言語としていません。それでも英語が1番共通言語として便利であるので英語でコミュニケーションをとるでしょう。その時に英語を第1言語としていない様々な国の癖のある英語聴き取ること、相手に自分の英語を理解してもらうことが必要になってくると思います。

 

おそらくわかる人にはわかりますが、これは思っているよりも大変なことなんです。まるで英語ではない別の言葉を話されているようにさえも感じることもありますからね。そういった意味では私の今の環境は本当に多くの英語に触れることができ、それを全て理解する訓練が日々できるためすごく恵まれているのです。今から英語を勉強したい、将来英語を使って仕事したいと考えている人には特にこの話は意識して欲しいです。

 

別に色んな国に行かなくてもいいです。ただ私たちの思っている以上に世界中で英語は使用されており、その英語は多種多様であること。それだけは知っておくといいかもしれません。そしてそれだけ多くの人が話している英語を習得するとこんな風に感じるでしょう。世界は意外と自分が思っているより身近にある。今の時代海外なんて遠い場所ではありません。下手したら国内旅行より安く、早くいけてしまう国だってあります。

 

言葉の壁という見えないハードルに怯えて勝手に海外を遠い場所だと勘違いしていませんか?そんな見えないハードルに怯えてるくらいならさっさと英語を話せるようになった方が百倍楽しいと思いませんか?先ほども言ったように日本人の多くは母国語である日本語しかはなせないような気がします。私はそれを悪いことだとは思いませんし、日本で生活していた時に仕事を除く日常生活で英語が話せなくて困ったことなんて正直ほとんどありません。それほど日本は快適で住みやすい国だからです。

 

別に海外に行かなくても自分が今住んでいる国が素晴らしいので外の世界の言葉なんか話せなくても十分豊かな暮らしができてしまうのです。私はそんな日本を誇りに思っています。ただ1つ言えるのは英語が話せなくても、海外のことを知らなくても十分豊かに生きていけるけど英語が話せて世界を身近に感じることができれば今の数倍人生楽しくなるということです。想像してみてください。自分の名前を外国人が親しげに呼んでくれているところを。世界中の人と共通言語で触れ合うところを。

 

最初にも言いましたが、私は今ただのフリーターです。ただ海外で生活しているだけ。目標のスタート地点に立っただけで何も達成していません。偉そうなことを言える立場ではないことは十分にわかっているつもりですが、それでもこの連載記事が誰かが何かに挑戦するキッカケになれば幸いです。

 

【目次】

#1 27歳で病院を辞めてフリーターになったワケ

#2 いざ渡米。語学学校では得られなかった財産

#3 スターバックスで乗り越えた心のハードル

#4 世界は思ったよりも自分の身近にある

 

世界は思ったよりも自分の身近にある|近藤 竜輝

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