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高橋塁先生〜横浜DeNAベイスターズ専属理学療法士(PT)〜最終回

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スポーツ理学療法の海外の現状

ヨーロッパのサッカーですと、トレーナーというとPhysical Therapistで理学療法士さんがメインです。アメリカもドジャースで、ヘッドトレーナーをされている方は女性です。その方も理学療法士の資格を持っています。今も日本国内でトレーナとして活動している方は職種的にみるとたぶん理学療法士よりも鍼灸・マッサージの方の活動のほうが多いはずです。理学療法士って今までのイメージからすると病院でのリハビリ、強いては物療の先生みたいに思われていた時代もあったと思うんです。逆に我々がこうやって理学療法士だけどいろんなフィールドで働いてくれる人が出てくれば、もっと社会的にプロ野球・プロスポーツの現場だけじゃなく認知度があがると思います。そうすれば雇用の場も広がりますし、今皆さんが思われているような将来的な不安もなくなると思います。

我々も選手からは「理学療法士ってこんなことができるんですか」とよく言われました。「こんな短時間で、可動域出してくれるんですね」とか「トレーニングもどんどん刺激与えるだけじゃなくて、ちゃんと胸郭と股関節もアライメント整えて行う」とか。そういう方法論を「そういう考え方もあるんですね」と選手からも言われたりします。ちょっとずつ、草の根運動的なことを今後も継続していかなければいけないのかなと思っています。

アメリカでのトレーナーの方は、いわゆるATCと理学療法士とあと私が今もっているCSCSというトレーニングの資格を持っている方がスタンダードです。これらの資格を持てば、アメリカのトレーナー界では評価されるトレーナー(の資格)になるのは事実だと思います。アメリカの場合は理学療法士にも開業権あるために、球団によっては完全雇用の場合もあれば、パートタイムで球団に来ることもあるようです。

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最後に

本当に私もここまでこられたのは、自分がやりたい事を夢と思わずに「絶対に自分のものにする!」と思い続けたからです。それに対して、いかに努力を継続出来るかということと、それまでの道筋で色んな人が助けてくれ、人の繋がりがあったからこそ、今ではベイスターズのトレーナーにもなれ、皆さんにも出会えた訳です。そういう「人との縁を大事にする」というのは、今までの私が大事にしていることです。

それと同時に、まずは目の前のことをやっていかなければいけないと思います、学生だと国家試験をクリアすることがそうだし、自分の行きたい専門分野の勉強もする。またこうやってつながりが出来たから、私などを使ってどうまた人間関係を広げていくか、という風にしていけば何とか自分の夢に近づいていけると思います。

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高橋塁先生経歴

【経歴】
2004年 香川大学大学院経済学専攻科 修士課程卒業
2007年 穴吹リハビリテーションカレッジ理学療法科卒業
2007年 香川オリーブガイナーズ トレーナー
2010年 横浜DeNAベイスターズ アスレチックトレーナー
2014年 徳島大学大学院医学研究科(運動機能外科学分野)入学

【専門分野】
スポーツ医学

【資格】
理学療法士
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
JATI認定トレーニング指導者
アメリカ心臓協会(AHA)BLSヘルスケアプロバイダー

【バックナンバー】
第一回:これまでの歩み
第二回:夢をあきらめない
第三回:プロ野球戦専属理学療法士になる方法
高橋塁先生〜横浜DeNAベイスターズ専属理学療法士(PT)〜最終回

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