赤西仁さんが診断を受けた「変形性腰椎症」に関して

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今月4日、元KAT-TUNのメンバーで、現在はソロで活動する赤西仁が、腰痛を訴え病院を受診して、「変形性腰椎症」の診断を受けた旨を自身のオフィシャルブログで報告した。

▶︎ http://jinakanishi.com/jp/news/467.html

 

4月6日より開始される「JIN AKANISHI "THANK YOU"TOUR 2019」の構成内容を変更することを、赤西さんは各種SNS、ブログ上にて謝罪している。また、自身のインスタグラムアカウントにて、会場限定配布用マキシシングル「But I Miss You」次のジャケ写を投稿。ファンからは「はやく良くなりますように」と体調を気遣うメッセージが投稿されている。

 

 

変形性腰椎症は、腰痛を訴えた患者が外来整形外科に来院した場合に、単純 X 線所見を撮影し、骨棘形成や椎間板の変化などを確認されるとつけられる診断名である。

 

しかし、各種腰痛関連のガイドラインをみると、単純 X 線所見は、すでに診断的価値が外傷や腫瘍性疾患(レッドフラッグ)の存在を否定するための限られた役割でしかおらず、エビデンスは高くないとされている。つまり、単純 X 線所見で変形が見つかっても、その変形が腰痛に関連していることは少なく、85%が非特異性の腰痛であると言われている。

 

海外に目を向けると、理学療法士の開業が認められているオーストラリアでは、腰痛になったら医師ではなく理学療法士をファーストチョイスするのが一般的で、生活習慣や睡眠時間などの細かい問診、どの方向に動かすと痛いのかなどを触ったり、動いてもらいながら診断する。

 

赤西さんの症状については記載がなく分からないが、いわゆるギックリ腰と呼ばれる急性腰痛は、2週間ほどで自然寛解すると言われており、今回のツアー開始まではまだ1ヶ月近くあるため、もし急性腰痛であればツアー開始までに間に合う計算である。

 

また、多裂筋と呼ばれるインナーマッスル、急性腰痛後は萎縮して自然回復しないことが研究で分かっており、痛みが取れたあとは再発を防ぐため腰の筋肉を鍛えることが重要である。

 

今は過度な安静はせずに、痛みがでない程度に日常生活を過ごすことや、心理的要因に注意することが大切だ。理学療法を受けているのかも定かではないが、適切な腰痛マネジメントを受けて1日も早い回復をお祈りする。

 

慢性腰痛(発症して3ヶ月以上続く)に関してはこちら

 

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