理学療法士(PT)岡田瞳先生-ドイツは留学しやすい国?-

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医療水準の高い国を

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インタビュアー:そもそも、なぜドイツに行かれたのですか?

岡田先生:筑波大学で体育専門学群に入学しまして、その中でスポーツ医学を専攻していたんですね。アスレティックトレーナーになりたかったんです。

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そしてバスケットボールを選手として続けながら勉強していたんですが、この先トレーナーとして活動するためには、日本体育協会公認のアスレティックトレーナーの資格、あるいは医療資格としてPT、鍼灸、柔整など、それからアメリカをはじめとした海外留学…という選択肢の中から悩む方が多い。私も、その後の進路については随分と考えました。最終的に決め手となったのは、「今しかできないことをしよう」ということでした。

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大学院への進学も、国内で医療資格を取りに行くことも、時間が経ってからでも可能だと思うのですが、自由に海を渡ることは、おそらく今しかできないだろうと考えました。はじめは、トレーナーならアメリカということで、実際に現地の学校を見学に行ったりもしました。とても素晴らしい環境で、魅力的に思いましたが、日本人の学生さんもたくさんいらっしゃいましたし、アメリカから帰国されて活躍されている方々もたくさんいらっしゃいます。既存の選択肢の一つだからという理由で留学するのは、私にとってはどうなんだろう、という疑問も生じました。そして一度リセットして、私は何を求めているんだろう、何がしたいんだろうと、改めて自問自答したんです。海外留学には興味がある、それならスポーツが強い国に行きたい、医療水準も高い方がいいとなったときに、ヨーロッパのドイツに惹かれる私がいました。

Doctor examining the leg of his patient while raising it in a medical room

調べてみるとドイツにはアスレティックトレーナーという職業はなく(ドイツで「トレーナー」とは監督やコーチといった「指導者」を意味します)、PTがスポーツ現場でメディカルサポートを行っていることが分かりました。それならば、PTを取りに行こうと思ったんです。そして、迷わず現地に行くしかないと思い、語学学校のみオンラインで予約して、スーツケース一つで飛行機に乗り込みました。それから語学学校の先生に、「PTの資格を取りに行きたいんです」という相談をして、学校選びが始まりました。

留学のお金事情

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インタビュアー:いやらしい話になってしまいますが、お金はどうされたのですか?

岡田先生:お金に関しても調べましたが、成績優秀者には奨学金というような制度はなかったんですね。ドイツの場合は公立の学校だったら、学費は基本的に無料なんですが。

ところがPTの公立学校は倍率がものすごく高くて、外国人にはほとんどチャンスがないんですね。そのため私立しかないということになりまして。

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私は両親が支援してくれることになったので、とても恵まれていましたし今でも本当に感謝しています。こういった事情がありますので、私が情報を発信することでドイツに行きたいと思われる方もいらっしゃるようですが、お金に関しては現実をお伝えすると難しくなってしまいますね。

留学のしやすい国ドイツ

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インタビュアー:実際いくらくらいかかったのですか?

岡田先生:学校によって様々ですね。大都市は学費だけでなく生活費も高くなりますし、地方では逆にどちらも抑えられます。もちろん、日本円からの両替になると為替レートの影響も受けますよね。いずれにせよ、日本ほどはかかりませんので、留学しやすい国ではあると思います。

入学基準は、これまでの卒業校における成績と、外国人の場合はDSHというドイツ語の試験があります。しかし私立の場合は、試験がなく審査だけのところもあります。

profile

ドイツには入学試験というものがあまりないんですね。大学のスポーツ学部など、一部では実技試験などもありますが、基本的には卒業試験とこれまでの成績における審査になります。私の場合は、日本の卒業校で英語の成績証明書を出してもらいました。

講習会情報

 

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【目次】

第一回:不安を感じる前に自ら動く姿勢を大切に

第二回:ドイツの教育システム

第三回:留学のお金事情

第四回:ドイツ理学療法士国家試験

第五回:44の医療機関を受けて43落とされた

第六回:人に認めてもらう方法

最終回:ドイツと日本でPT免許を取得

 

岡田瞳先生経歴

経歴:

1982年10月31日生まれ、茨城県出身。 筑波大学在学中に女子バスケットボール部に所属しながらスポーツ医学を専攻し、アスレチック=トレーナーの基礎を学ぶ。

卒業後は単身ドイツに渡り、フィジオセラピスト(理学療法士)の国家資格を取得。その後アスリートのコンディショニングに特化したスポーツクリニック『スポーツリハ=ベルリン』にてブンデスリーガやナショナルアスリートの治療、リハビリ、トレーニング指導に携り、同時に様々なブンデスリーガ加盟クラブの専属フィジオとしても活動。

2012年、約7年半のドイツ生活に終止符を打ち、2012 FIFA U-20女子ワールドカップをきっかけに帰国。同大会ではFIFAメディカルスタッフの一員として国際レフェリーのコンディショニングをサポートした。

2013年 厚生労働省より特例認定を受け、日本でも理学療法士の免許を付与される。

2014年、株式会社アレナトーレに入社し、さらに活動の幅を広げる。

【所属】

株式会社アレナトーレ

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【資格】

理学療法士(ドイツ/日本)

国際スポーツ理学療法連盟公認スポーツフィジオセラピスト(ドイツ)

マニュアルセラピー(ドイツ)

医療徒手リンパドレナージ(ドイツ)

高等学校保険体育教員免許(日本)

赤十字救急法救急員(ドイツ/日本)

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キーワード

♯留学 ♯メディカルサポート ♯アスレティックトレーナー
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