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筋の質は加齢以外の要因でも低下することを示唆 | 名古屋大学

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筋の質の低下は加齢以外に複数の要因があることが明らかとなり、筋の質を高く維持するためには、全身の筋量を増やし、持久的な歩行機能を高め、日常的に活発に活動することが必要であると推測されるー。

今年9月、名古屋大学総合保険体育科学センターの秋間広教授らの研究グループが、地域在住高齢者の筋の質を決定する要因を明らかにしました。

地位在住高齢者の筋の質を決定する要因を特定!~骨格筋量指数、運動機能、日常での身体活動量の重要性~

 

今回の研究は背景として、加齢によって筋の質が低下することは判明してきているが、加齢以外の要因は十分に分かっていないため、加齢以外の筋の質に影響する要因を検証しました。

 

対象は、地域在住高齢者204名(70~80歳)とし、超音波画像測定で大腿部の骨格筋の質を計測。対象者を筋の質の低・中・高の3グループに分け、握力、イス立ち座り、タイムアップアンドゴー、床立ち上がり、5m通常・最大速度歩行、6分間歩行距離の測定を実施しました。また、14日間の身体活動量を3軸の加速度センサーを使用し、1日あたりの平均の歩数、安静時間、強度別の活動時間、総消費カロリー、活動による消費カロリーを算出しました。

 

その結果、筋の質が低い群は他の群と比べて骨格筋量が少なく、歩行に関する機能や1日あたりの歩数、中等度の身体活動量が低いことが明らかとなりました。さらに、筋の質が高い群から低い群までの3つの群を判別する要因として、全身の骨格筋量指数、6分間の歩行距離、中等度活動時間の3つが挙げられました。

 

研究チームは、今回の研究が、トレーニングや日常生活での活動量の増加によって、高齢者の筋の質が向上し、健康の維持・増進が図れることを示唆すると述べています。

 

筋の質は加齢以外の要因でも低下することを示唆 | 名古屋大学

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