今月9日、新潟コンベンションセンターにて行われている第6回日本サルコペニア、フレイル学会にてアジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)による2019年版の新しいサルコペニア基準が国内で初めて発表された。
診断は、①筋力(Muscle Strength)、②身体機能(Performance)、③骨格筋量(Skeletal muscle mass)の3つをもとに、サルコペニア(低筋力+低骨格筋量 もしくは 低身体機能)と重度サルコペニア(低筋力+低骨格筋量 かつ 低身体機能)に分類する。
カットオフ値
筋力
男性:握力28kg未満、女性:18kg未満
身体機能
歩行速度1.0m/秒未満(6m歩行速度にて)
もしくは 5回椅子立ち上がりテスト 12秒以上
もしくは Short Physical Performance Battery 9点以下
骨格筋量
Dual-energy X-ray absorptiometry
男性:7.0kg/m2未満 女性:5.4kg/m2未満
Bioelectrical impedance analysis
男性:7.0kg/m2未満 女性:5.7kg/m2未満
なお、スクリーングとしてのカットオフ値は、下腿周囲長が男性34cm未満、女性が33cm未満、SARC-Fが4以上、SARC-CalFが11以上とされている。