腰椎と股関節の運動系機能障害(MSI)症候群セミナー
こちらこそありがとうございます!今井さんも理学療法士(以下、PT)なんですか?
は、はい。一応PTです。今は、療法士向けのWEBサイトを運営しています。特に日本の若いPTまたは学生は、未来に対して悲観的な意見(診療報酬の低下など)をもっている方が多く、その方向けに少しでも未来が明るくなるような情報をお届けするサイトです。
そうなんですね。そのような情報は、私にとって非常に重要な情報ですね。アメリカでも、ここ最近、保険会社から支払われるお金というのが減ってきているのが現状です。
あっそうなんですね。それは調査不足で知らなかったです。
そうなんです。でも、日本でもそうですが、学生がPTになるために、沢山のローンを抱える人がいますが、それに見合った報酬になっていない、というのもアメリカの問題としてあります。
ただ、アメリカでの需要は高く、アメリカの国勢調査のようなもので、PTは常に人気の職種とはなっています。
日本ですと、人気に関しては定かではありませんが、知名度という点で遅れをとっているように感じています。
そうですね。この間、元NBAのコービー・ブライアント選手の記事で、彼を陰でサポートしていたPTのジュディ・セトさんについて、彼の選手生命を支えた人物だったと書かれていましたが、もっと「PTはこんなこともできるんだ」ということがメディアを通して伝わればいいなと思いました。
*このインタビューは1月21日に実施。
そうですね。そのような目的も含め、POSTを作ってきたという想いもあります。その中で、諸谷さんの活動というのも1つ、我々療法士にとって道しるべとなることが多いと思いまして、本日いろいろお話をお聞きできればと思っております。
ありがとうございます。私の場合、日本から見るとアウトサイダーで、日本での資格はもたず、アメリカでPTになりました。日本人の心を持ちつつ、アメリカの文化を学んだものとして、クオリティの高い情報をお届けするのが夢です。
もう1つ大きな夢は、日本にも素晴らしいPTが沢山いますので、逆に日本のPTをアメリカで紹介したいと思っています。
あっそれ、私たちが運営するPOSTのミッションでもありますよ。そもそも諸谷さんは、生まれは日本なのですか?
一応、大阪生まれです。でも、大阪での記憶は小学校2年~6年までで、その前は生後6ヶ月から父の仕事でシンガポールに住んでいました。
そういうことだったんですね。諸谷さんのことを調べている中で、“世界各国で教育を受けた”と拝見したので。
そうですね。中学校3年間はマレーシアに3年間住んで、アメリカンスクールに通っていました。最初の頃は、8年間海外にいたにも関わらず言葉はまだ分からなかったので、大変でしたが、この時の経験が“教育”というものを考えるきっかけとなりました。そのあと、高校は日本の高校に通いました。
はい、帰国子女が多く集まる高校で、私だけが一人浮いてしまうということがなく、ここでも多文化に触れられる良い場所となりました。
そうです。アイオワは、トウモロコシと大豆の畑が一面に広がっているところで、本当に何もない、180°見渡せるすごい綺麗なところですよ。笑 あれだけ大きな空を見たのは初めてでした。
大学では、高校で大好きだった生物学を専攻しました。授業になるとテンション上がるんです。笑 ただ3回生になると顕微鏡で見るような授業が増え、「人生こうやって終わるのか」と考えた時に、もっと人と接する仕事をしたいと思いました。
私にはもう1つ大きな夢があって、学生の頃からテニスをさせてもらって、大学でもテニスを4年間なぜか冬にはバスケをして過ごす中で、サポートされる側を経験しました。
*アメリカの大学スポーツは、シーズンがあるんですよ!8月~11月はテニスのシーズン。11月から2月ごろまではバスケットのシーズンでした。
最初はアスレチックトレーナーになろうと思いましたが、その後進学することとなった、ワシントン大学理学療法学科の学部長さんが私の大学へリクルートに来ました。そこで彼女が情熱的に話していたムーブメントの話がとても刺激的でした。
それと、留学生としてアメリカに合法的に居続けることは、学生にとっての課題ですが、留学のアドバイザーから「看護師や理学療法士の資格を取るとグリーンカードを得やすいよ」と聞いていました。
尊敬するPTに出会えたり、アメリカに住むという目的を達成できたり、スポーツ含めそれよりも広い範囲で活躍でき、需要も高いPTになるためにワシントン大学大学院に進学しました。
やはり、尊敬できるカリスマPTに出会えた経験というのは大きいのですね。私たちも、その選択肢、可能性を増やすためにインタビューを配信しています。
そうですね。何か彼女には惹かれるものがありましたね。実は、彼女には大学院進学の情報収集として事前に、メールをしていました。彼女も忙しい方ですから、返信がなかったのですが、ある日、彼女からの返信が、私の質問の回答とともにお手紙で届いていました。彼女のそんな配慮が嬉しかったのを覚えています。
学部長しかり、様々な出会いによってPTの道へ進んで来られたのだと思いますが、その中でもサーマン先生との出会いは特別だったと思います。どのような点で、サーマン先生に惹かれたのですか?
そうですね。サーマン先生の授業は主に、モーターコントロールの授業で、正直教科書を読むだけの授業でした。でも、授業中にお話しされる、中枢系疾患をもった患者さんとの臨床で起こった話を聞くのが非常に楽しかったです。
私が大学院三回生だった頃、PTオフィスでアルバイトをしていた時に、事務の方が「今度セントルイスであるMSIの講習会に、日本人が参加するよ」とお聞きしました。
「日本人が来るの⁉︎」と驚きましたが、その方*から「サーマン先生にぜひ日本に来て講義をしてほしいとお願いするのだけど、英語が不安だから一緒に行ってもらえる?」とのことで、お願いしに行き、2008年初めて姫路の獨協大学でサーマン先生の初来日講演会の通訳として、活動しました。
*千葉メディカルセンターの高間省吾先生です!
当時はすでに、サーマン先生ないしMSIの認知度は日本でも高かったのですか?
そうですね。「運動機能症候群のマネジメント」という本がベストセラーになっていると伺っていましたので、その影響で日本でも知っている方は多かったと思います。私自身も、MSIのフレームワークは今でも活用していますよ。
確かにMSIのフレームワークは、非常にわかりやすいと感じます。MSIをサーマン先生から直接学ばれて、先生がよく言われていた言葉や記憶に残る言葉はありますか?
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日程:6月4日・5日・6日の3日間、全日午前6時から午後1時のスケジュールです
会場:オンライン、ZOOMのウェビナー形式を利用します。
必須コース:初めてMSIのセミナーに参加される方はムーブメントシステム・イントロのオンラインコースと兼ねて勉強されることをお勧めします。
対象者:理学療法士、医師、運動に関連する専門家達
登録費:$525(日本円:57,326円*5/7 21:00現在のレート。端数切り捨て)
*日程が合わない方は7月ごろには録画オンラインコースとしてリリースされますので、ライブ参加できない方はお申し込みは7月にお勧めします。
お申し込みはこちら▼
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