理学療法は楽しいですか?【諸谷万衣子】

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イマイ
確かにMSIのフレームワークは、非常にわかりやすいと感じます。MSIをサーマン先生から直接学ばれて、先生がよく言われていた言葉や記憶に残る言葉はありますか?

 

*MSIはムーブメントシステム・インペアメントの略で、日本語では運動系機能障害症候群と訳されます。上肢や下肢の標準検査を行い、痛みの原因となっている動きやパターンを見つける系統だった考え方です。見出されたパターンによって患者さんの運動系(ムーブメントシステム)の症候群を診断し、効率的な治療を方向付けるコンセプトです。日本では診断という言葉よりも、分類と説明した方がいいかもしれません。

 

諸谷さん
沢山ありますね。「新人とベテランの違いは、パターンの認識があること。そのパターンは、丁寧に標準検査をしてきているからこそ、パターンは見つかるんだよ」とおっしゃられています。

 

イマイ
(なるほど…)

 

諸谷さん
後は、「PTは一人の患者さんの生涯を通して、ケアしていくべきだ」と、よく例えるのが、歯医者さんですね。歯は、子供の頃からお年寄りになるまで、チェックしていくシステムがあって、それと一緒でカラダ全体のケアも必要だということです。

 

イマイ
(そう思います…)

 

諸谷さん
こんなこともよく言います。「PTは知識も豊富です。でも、それを他の専門職には理解されていません。だからこそ、私たちPTは“診断”のように、患者さんに対して“決断”を下せる職業でないと、理解してもらえない」とおっしゃいます。

 

イマイ
(日本では夢のまた夢…)

 

諸谷さん
それから後は、「人生は楽しく生きなさい」と言います。笑 サーマン先生のお話を聞いていただければ、耳と目と肌で感じてもらえると思います。とにかく、講義中ジョークが止まらないんです。笑 その光景を見ると本当に人生を楽しく生きていらっしゃるなと感じます。

 

 

イマイ
その生き方というのは、今の諸谷さんの生き方に直結する部分はありますか?

 

諸谷さん
そうですね。もちろんサーマン先生以外にも尊敬する講師は沢山いますが、一番大きな存在はサーマン先生ですね。彼女はとにかく、好奇心が旺盛で、常にポジティブで、お忙しい中でも人に時間を沢山くれる方ですね。

 

イマイ
それで今年6月ですかね、サーマン先生の講習会が開催されると。

 

諸谷さん
そうですね6月18〜21日に、ナンシー先生とサーマン先生のお二人を東京にお連れします。昨年は、残念ながらサーマン先生が体調を崩されて開催ができなかったので2年越しの開催ですね。

 

イマイ
先ほどのサーマン先生のお話を伺っていると、毎年毎年内容がアップグレードされていそうですね。

 

諸谷さん
そうですね。毎年3月ごろにワシントン大学の教授たちが集まる合宿があります。最初はMSIの教授たちが集まる合宿だったのですが、最近では世界各地から、今現在サーマン先生が興味のある分野で活躍されている研究者や臨床家をお呼びして、“カジュアル”な形で勉強するものがあります。

 

イマイ
(豪華な教授のカジュアルな合宿…。グッチを着てBBQみたいな感じかな…)

 

諸谷さん
サーマン先生自身ももう82歳ですが、「もっとMSIをよくできるはず」とお考えのようで、アップグレードされていますから、当然毎年新しいお話をお聞きできると思います。

 

イマイ
諸谷さん自身、MSIを学ぶことで、臨床はもちろんだと思いますが、ご自身のカラダに向ける意識に変化はありましたか?

 

諸谷さん
去年実は、左の股関節を壊してしまって、自分でトレーニングすることで、治すことができましたが、そこにはMSIの考え方のほか、私の尊敬する先輩の一人、ロビー・オオハシ先生の存在が大きいですね。

 

イマイ
(TVで室伏広治を支えた人って放送してた人だ…)

 

諸谷さん
ロビー先生は、室伏広治選手や錦織圭選手を担当していることで有名だと思いますが、彼の話す“ムーブメントスペクトラム”の話は、近い将来、必ずMSIの中に取り入れられる考え方です。

 

諸谷さん
彼は、「運動を高い精度で選手やクライアントに伝える時、PT自身がその動きを高い精度で見せることができなければ、選手やクライアントに正確にやってもらうのは難しい」とおっしゃいます。

 

イマイ
(言葉の重み…)

 

諸谷さん
その話を聞いて「そうだな」と。それから、基本的なスクワットからきちんとやっていかなければいけないなと思っています。もはや、患者さんに提供する運動を自分ができなかったら、患者さんにも「やらなくていいわよ」と伝えています。笑

 

イマイ
専門家のあるべき姿かもしれないですね。それでは最後に、今回だけでなく、定期的にMSIを日本へ提供することで、先生が日本のPTに期待すること、希望などありますか?

 

諸谷さん
そうですね。それに関して、私は大きな夢を持っています。度々日本の若いPTや学生さんたちと話すときに「楽しいですか?」と聞くと「患者さんをどうみたらいいかわからない」という話をよく聞きます。

 

諸谷さん
それに対して私が思うに、患者さんというのは多くの問題を抱えていて、それを知ろうとすることがとても大切だと思います。つまり、患者さんに好奇心を持つということ。そしてそれを最大限楽しんでほしいと思っています。そして、そのための手段が、もしかしたらMSIなのかもしれません。

 

諸谷さん
PT一人ひとりが“いい仕事”をすれば、患者さんがどのPTに担当されても水準の高い治療を受けることができます。そんな社会になって欲しいと望んでいます。

 

世界基準の技術を日本で学ぶ

日程:6月4日・5日・6日の3日間、全日午前6時から午後1時のスケジュールです

会場:オンライン、ZOOMのウェビナー形式を利用します。

必須コース:初めてMSIのセミナーに参加される方はムーブメントシステム・イントロのオンラインコースと兼ねて勉強されることをお勧めします。

対象者:理学療法士、医師、運動に関連する専門家達

登録費:$525(日本円:57,326円*5/7 21:00現在のレート。端数切り捨て)

日程が合わない方は7月ごろには録画オンラインコースとしてリリースされますので、ライブ参加できない方はお申し込みは7月にお勧めします。

お申し込みはこちら▼

https://www.nexusmotionpt.com/offers/FXn6xv7t/checkout

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理学療法は楽しいですか?【諸谷万衣子】
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