PTOTSTの「起業のカタチ」は多様性に富んでいる

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「大療法士時代」に必要なこと

つい昨日、日本経済新聞にて初めて「理学療法士の過剰供給」が問題として取り沙汰されました。

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PT・OT・STは、リハビリテーション職種は2000年以降に養成校が爆発的に増えた関係で、現在も養成校4年生換算で6万人以上もの療法士の卵たちが在籍し、日夜勉強に励んでいます。そのような”過剰供給期”の到来が予測される中、療法士一人一人がしっかりとした「武器」を持っているかどうかが生き残っていく上では重要になります。

一般社団法人 療法士リハビリテーション デイサービス協会は、こうした背景を踏まえて国家資格を取得したPT、OT、STなどの療法士がリハビリテーションを提供するデイサービス(通所介護施設)が集まり、脳卒中の後遺症や難病・四肢体幹の骨折御・変形性関節症術後の方々に介護保険分野において”真のリハビリテーションを提供できるデイサービス”を啓蒙・推奨している団体で、2015年2月に設立しました

その協会が今回、PT、OT、STなどリハビリテーション専門職の働き方が多様化し、起業が盛んになっていることを受けて、療法士として社会に貢献する方法として9月26日に「起業における3つのカタチ」を提案します。是非、自分自身が療法士として未来に向けて前進していける武器を見つけるきっかけにして下さい。

『通所介護』:福島努氏(株式会社Re ambitious代表取締役)

『訪問看護ステーション』:多田賢五氏 (リハビリ訪問看護ステーションNEXTかとり代表)

『自費診療』:唐澤幹男氏(トータルボディメイクつくば代表)

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これら、それぞれの起業のタイプについて3人の起業家にお話しいただきます。

以下、協会代表理事の「河合眞哉」先生から開催に向けてのメッセージを掲載します。

【9月26日セミナー詳細・申し込みはコチラから】

療法士の起業のカタチ

一般社団法人療法士デイサービス協会代表理事 河合眞哉氏からの「メッセージ」

起業後の”失敗”を極力少なくするために必要な方法

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失敗は成功のもとと言いますが、出来る限りは大きな失敗は避けたいものです。特に、起業して間もない時は小資本ですので、失敗が命取りになりかねないと思います。

僕は、クリニックに5年間・一般病院に3年間勤めておりましたので目の前の対象者を良くすることに情熱を掛け理学療法やスキルアップに繋がる情報に執着していました。

7年の臨床経験を経て、自分の理想のリハビリテーションをデイサービスでカタチにしたいと思い、自己資金のみで起業しました。理学療法士になる前から、将来起業しようと思っていたので7年間コツコツと貯金をしていました。

自己資金を基に、物件の契約金や6ヶ月間の運営費などを算出して、何とかやっていけるのではないかと計画しました。

順調に、デイサービスに向いていると思った物件が見つかりましたが・・・、なんとその物件ではデイサービスが開設できないという事が判明しました。。

計画していた工事は遅れ、デイサービスが出来る物件の条件を満たすために奮闘しました。最終的には、裁判になる恐れまでありました。

『起業しなければ良かった・・・。あんなに頑張って貯めた貯金が一瞬で半分になってしまった・・・。』泣きたくなるような毎日、心折れる毎日でした。

最終的には、いろんな人の協力を得て、1ヶ月は遅れてしまいましたが無事開設する事が出来ました!1ヶ月遅れた事、工事が延びた事、余計な手続きが必要になったことで約200万円の損失でした。

今では、笑い話になりましたが『デイサービスを開設するには、消防法や建築法などの条件を満たしている事』が条件で、当時の僕はまったく知りませんでした。

何とか4,5ヶ月で損益分岐点を超え、10ヶ月を過ぎた頃に2店舗目の事業計画が始まりました。1店舗目の失敗を教訓に、次は物件選びに慎重に行い、縁あって素晴らしい物件に出会う事が出来ました。

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ところが、この物件の改装をお願いした業者が行政手続きが出来ない事が分かり、急遽別の業者に依頼しなくてはいけなくなりました。更に、綺麗に改装した後に室内を掃除しようと掃除機をかけようとしたところ・・・、コンセントがない事に気づきました(笑)

『恐ろしいほどに、自分の不器用さ』を痛感し、社長の資格は自分にはないと肩を落としたのを覚えています。今ではこの物件も、何とか開設まで至り今では多くの利用者様にご支持頂いております。

このように失敗を繰り返し、繰り返し・・・。それでも何とか乗り越えて今があります。

そして、今思う事は『起業して良かった』という事です。素晴らしい社員に囲まれ、社員と一緒に理想のリハビリテーションをカタチにして、利用者様が喜んでくれる。

利用者様が元気になって、家での生活が少しでも楽になったり、ご家族と一緒に外に出かけられたりする事がこの上なく嬉しいです。

セラピストは今、多くの分野で求められています。

今までは、病院やクリニック、老人保健施設などがセラピストの主な領域でしたが、今後は色んなカタチでリハビリテーションを提供していける時代が来ます。そのチャンスをしっかり活かすためにも、今からしっかり『起業』に対する情報収集を行っておくことは大切な事だと思います。

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もし、僕があの時『起業セミナー』があれば今頃大企業になっているかもしれません(笑)

10年前より『起業』がしやすくなった今だからこそ、軽い気持ちで『起業』するのではなく『しっかり起業に対して準備』することをお勧めします!

今回、一般社団法人療法士リハビリテーション協会では『起業のカタチ』をテーマに、デイサービスのみならず『訪問看護ステーション』や『自費診療室』などの起業方法をも同じ場所、同じ時間、同じ空間で学べます。

3時間半の短い時間ですが、きっと皆さんの『起業』に対する想いが小さなカタチになるヒントをたくさんご提供できるかと思います。

セミナー後には、ご講演頂いた講師の先生方や他の起業セラピストとの情報交換会や意見交換会も開催致しますので、そちらも含めてご利用頂ければと思います。

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セミナー内容について

①各事業所紹介

・事業内容の紹介

・事業所の特色

②起業について

・起業するきっかけ

・起業するまでの準備(スキル、資金、雇用関係、物品、情報収集など) 

・起業して振り返る現在

・起業してからのエピソード

・起業を考える方へのメッセージ

 

③シンポジウム 

④質疑応答 

【参加費】 

4,000円 (一般社団法人療法士リハビリデイサービス協会会員:無料)

【9月26日セミナー詳細・申し込みはコチラから】

 療法士の起業のカタチ

PTOTSTの「起業のカタチ」は多様性に富んでいる

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