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【東京女子医科大学】脳が完成するまでに「生き残る」回路と「刈り込まれる」回路との違いを解明

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これまで、発達途上の脳において生き残るシナプスと刈り込まれるシナプスでは何が違い、何が両者の運命を決定づけているのかはほとんど分かっていませんでした。本研究は両者の発達過程の違いを明確に示すことに成功し、これらの違いをヒントとして将来的に両者を運命づけている仕組みの解明やその操作につながる研究ですー。

 

 ポイント

  • ・脳は生まれた時点では未成熟で、完成するまでの過程でシナプス*1の選別と刈り込みが行われます。そこで、実際の選別が起こる前の段階で、将来生き残るシナプスと刈り込まれるシナプスがどのように異なるのかを調べました。
  • ・同じ神経細胞にシナプスを形成していても、将来生き残るシナプスは選別前から徐々に強くなるのに対し、将来刈り込まれるシナプスは未熟なままであることを突き止めました。将来生き残るシナプスの発達を制限しても、その代わりに刈り込まれるシナプスが発達するようになるわけではないことが分かりました。
  • ・今回の発見はシナプスの選別の根本的理解に迫るもので、脳の発達過程や精神神経疾患の理解へとつながることが期待されます。

 

▶︎http://www.twmu.ac.jp/univ/news/detail.php?kbn=1&ym=202103&cd=847

 

 

【プレス情報】

1.掲載誌名 PNAS (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)

2.論文タイトル Distinct functional developments between surviving and eliminated presynaptic terminals

3. 著者名 緑川光春、宮田麻理子

【東京女子医科大学】脳が完成するまでに「生き残る」回路と「刈り込まれる」回路との違いを解明

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