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『痛む足と動く足趾症候群』というレアな難治性疼痛疾患②

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足の痛みとともに足趾が勝手に動く不随意運動が出てしまう、希少な疾患について症例を交えてお話します。

週の真ん中水曜日の江原です。本日は痛む足動く足趾症候群(Painful legs and moving toes syndrome:PLMT)の続編。症例報告編です。

痛む足と動く足趾をどのように評価しアプローチするか。試行錯誤しながら行った一部始終を抄録より体験していただければと思います。

症例


【モデル症例】

・70歳代女性

・職業:無職

・症状:腰と左足が痛い。長く歩くと足の痛みが強まる。足の指が勝手に動く。

・経過:数年前から左下肢痛があり、当院受診。腰部脊柱管狭窄症と診断される。腰痛と左下肢痛に対してペインクリニックで神経ブロック治療を行うも症状改善不十分のため、理学療法処方された。

・画像所見:L5/Sの椎間板減高、同部位左椎間孔狭小化あり


【理学療法評価】
・質問紙:PDAS:14/60点(カットオフ以上) PCS:38/52点(カットオフ以上) CSI:37/100点(カットオフ以下だが比較的高い)PainDETECT10点

・痛みの評価:NRS:6/10 左下肢痛 圧痛なし 歩行時に左下肢痛腰痛増悪 間欠性跛行ではない

・視診・触診:左足趾の不随意運動あり 母趾と第2趾周期的で緩徐な底背屈運動が確認できる

・ROM:股関節・膝関節・足関節制限なし

・MMT:大腿四頭筋5/5 大殿筋5/4 中殿筋5/4 ハムストリングス4/4 長母趾伸筋5/4 下腿三頭筋4/4 

・深部腱反射:PTR+/+ ATR+/+

・感覚テスト:安静時異常感覚左下腿から足背にかけてしびれあり 表在感覚テスト左右差なし 深部感覚テスト左右差なし ロンベルク徴候ー

・姿勢:立位にて体幹経度右側屈位

・ADL・歩行:自立 歩容特記事項なし


【アセスメント】

『痛む足と動く足趾症候群』というレアな難治性疼痛疾患②

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