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梨状筋症候群の考え方

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は深層外旋六筋の解説をしました。深層外旋六筋の中でも臨床上に関わることとして「梨状筋症候群」があります。本日は梨状筋症候群について解説していきます。

 

梨状筋症候群

梨状筋症候群は坐骨神経が骨盤出口部で傷害されることにより生じる絞扼性神経障害1)です。坐骨神経は梨状筋の下を走行しており、梨状筋により圧迫されることで生じます。症状に関しては梨状筋部の圧痛、下肢痛・殿部痛を認めます。運動麻痺や感覚障害を呈することはほとんどなく、椎間板ヘルニアなど腰部疾患との鑑別は重要になります。

機序に関しては様々な報告がありますが、①持続的な股関節の内旋固定、②攣縮などによる梨状筋と骨盤外壁との圧迫固定に加え内閉鎖筋・上下双子筋による後方への圧排によるもの、③股関節の手術や外傷後の坐骨神経周囲の癒着などの解剖学的原因が報告されています2)

 

その他の解剖学的要因として坐骨神経の走行のバリエーションになります。坐骨神経の走行については先ほども伝えたように梨状筋の下を坐骨神経が走行します。しかし坐骨神経の走行にはバリエーションがあり、報告にもよりますが80〜90%程度の方がtypeAの走行になります。

梨状筋症候群の考え方

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