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仙腸関節性疼痛の考え方

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。最近の記事では腰痛の鑑別方法、各腰痛における考え方について解説しました。本日は仙腸関節性腰痛について解説していきます。

 

仙腸関節性腰痛とは

仙腸関節は脊柱の根元に存在し、仙骨と腸骨で形成される関節となります。役割としては体重の約2/3を占める上半身をしっかりと支えること、地面からの衝撃をわずかな可動域で緩和しています1)。仙腸関節には多くの靭帯が付着し、骨間仙腸靭帯で仙骨と腸骨が靭帯結合しているため、小さな関節運動のみ可能であると言われています。

 

仙腸関節の動きは小さいですが動きは非常に重要であり、可動域制限や過可動性により疼痛が生じます。仙腸関節由来の疼痛は腰痛の中の5.6%程度であると報告2)されています。数字としては大きくありませんが他の腰痛と混在する例もあるため、仙腸関節由来の疼痛を考えることは重要になります。

 

仙腸関節性腰痛の特徴としては骨盤周囲に疼痛を訴えることになります。前回までに紹介した椎間板性腰痛・椎間関節性腰痛は脊柱付近に限局した疼痛、筋筋膜性腰痛は腰背部の外側に広範囲の疼痛が生じます。

 

また仙腸関節性腰痛の疼痛部位の特徴として「One finger test」があります。疼痛の最も強い部位を1本指で示させ、PSISの2cm周囲を指す場合は仙腸関節由来の腰痛である可能性が高いと言われています3)

仙腸関節性疼痛の考え方

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