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膝関節の疼痛―総論―

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回から膝関節について解説を行っています。前回も解説しましたが40歳以上の日本人における変形性膝関節症の有病率は男性42.6%、女性62.4%であり、国内の患者数は2530万人と推定されています1)。臨床の中でも担当する機会は多く、非常に重要な知識であると考えています。その中で本日は疼痛の総論を説明し、各論の説明を今後行っていきます。

 

膝関節の疼痛

膝関節の疾患の中でADLに影響をもたらす症状は疼痛になります。患者様・利用者様を含めて、膝関節に疼痛がある際に軟骨がすり減って痛いと考えている人が多いですが、疼痛を生じる要因は様々です。疼痛を生じている組織の同定については非常に重要であると考えています。

 

膝関節OA患者に対して関節内にブロック注射を行った結果、61%に効果があったが32%に効果がなかったと報告しています2)。これは関節内に起因する疼痛関節外に起因する疼痛があるということになります。関節内の組織は骨・関節軟骨、半月板、滑膜が存在し、関節外の組織は関節包、滑液包・脂肪体、筋・腱、靭帯、神経が存在します。

 

また疼痛が出現しやすい部位に関しても報告されています。膝蓋下脂肪体・関節包・膝蓋支帯は疼痛を生じやすい部位であると言われています3)。この様な知識は臨床の中で非常に重要な知識であるため、参考にして下さい。

疼痛に関わる組織

膝関節の疼痛―総論―

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